AのフジミヤとSSSのアイファウスト
「ふぅぅ。冷めたお茶がこんなに美味しいものだとは知りませんでした。
ちなみにSはSでもSSSでした。見たこと有りません」
「はぁぁぁ「どうかなりそう「あるんですか?「世紀の発見だな」
「後にも先にもフジミヤ様だけでしょうねぇ・・・フジミヤ?・・十年前
「「「「しぃぃぃ」」」」
「んっ」
「リッシュ。お茶を」
「はい」
「覚えておいてください。フジミヤ様のスキルは大小合わせて百八十以上。討伐数は大小合わせて百万弱。
魔法適性全ての属性上限測定不可。
転移距離無限。念話距離無限。転移同時人数は千人で距離一万キロ。
標高最高到達点一万三千メートル。最低到達点水面下一万二千メートル。
海中滞在時間最長二百四十時間。十日間潜ったままですね。
耐熱二千度。アルミスすみません」
「お続けください」
「ドラゴンのブレスが千度です。対してマイナス七十度の経験有りです。
それと直接救助人数。五百六十六人。こんなところです」
「いやぁぁ今日はよく眠れそうだぁ「悪夢見そう「失礼ですよ「やっぱりすごい」
「エウマイアーギルド長。ご相談があります」
「どうぞ」
「どう頑張ってもBランク以下に出来ません。
上限に対する下限設定がされていて突破を試みていますが、この向こうに父と母がいて改ざんを上書きしてきます。
二対一で負けます。えぇぇいとぉぉりゃぁぁ俺は絶対Fになるぅぅぅ負けるぅぅ行けそうだぁぁあぁぁ返して来たぁぁ負けるな俺ぇぇ
「「「「「はぁぁ」」」」」
「お好きにどうぞ」
「タイピング準一級をなめるなぁぁいけるぅぅとうさぁんいい加減年齢考えた方がいいよぉあぁぁ負けてきたぁぁあぁぁSになるぅぅぅいやだぁぁ止めてぇぇあぁぁSSはもっと止めてぇぇ
「エウマイアーギルド長。ご両親との幸せな大攻防戦は続きそうですね」
「お可愛いです。久しぶりの家族水入らず。そっとしておきましょう」
「「「「はい」」」」
「かぁぁさぁぁんSSSはぁぁいぃぃやぁぁ
「はぁはぁはぁ
「お父様とお母様はお元気でしたか?」
「衰えていませんでした。はぁはぁはぁ
「勝敗は?」
「完全敗北です。Aランクで強制ログアウトさせられました。こちらが正規のカードSSSです。ご覧ください」
「まぁSSSはいいとしてAの方はレベルが1571。まぁ妥当でしょうね。スキル欄は、あぁクローズ問題ありません。
職業欄は魔剣士・木こり?何ですかこれ」
「何とか勝ち取りましたよ」
「意味不明です。何故木こりを?」
「こっちに来てマルック隊長がつけてくれたわたくしの名前。どうしても残したかったんです」
「うぅぅぅ
「アルミス。よかったわね」
「お姉様ぁぁ
「判りました。ちなみに木こりに関連した技量はお持ちですか?」
「大森林の大木の伐採?これが大森林の木の一部です」
「デービッシュ。確認」
「紛れもなく大森林の樹木です。こっちわぁぁはぁぁぁ?これっドラゴンのブレスを喰らっていますか?」
「はい。あぁぁアルミスさん、ごめんなさいぃぃ」
「全く気にしていませんよ」
「このドラゴンのブレスを喰らった大森林の樹木の板だけで幾らの値が付くのやら」
「デービッシュ。筆記具の下敷きに加工出来たら?」
「オークションで新規扱い。天井知らず」
「はあぁぁ判りました。全く問題ございません。全く以って間違い無くどう考えても木こり様です。どうもありがとうございました」
「エウマイアーギルド長。どうされました?」
「この世界にたったお一人の木こり様です。カードに記載されていても何ら問題ありません」
「良かったぁぁ
「それでログとかは?」
(木を仕舞っておこう。アルミスさんが可哀そう)
「全く残っていません。十万行ぐらい行きましたが母が消しました」
「麻痺して凄いのかどうかも判りませんが問題無いのですね?」
「はい。ただ、本日登録十五歳Aランクに気を付けろ。と」
「まぁどうしようもないですね」
「言うぐらいなら抵抗しなきゃいいのに・・・失礼しました」
「フジミヤ様。親心です。親の心、子知らず。とは、このことかしら」
「「お母様」」
「あと、エウマイアーギルド長。こちらをどうぞ」
「これは?」
「教会の裏手口だそうです。ギルド長が見たら判ると言っていました。
後、死亡した成りすまし。だそうです」
「大陸全土分?」
「はい。特に死亡の成りすますはスパイが行っているようです。そのドクロマークです」
「ありがとうございます。不正取得や殺人の可能性もありますね」
「はい。討伐記録の米印。その近辺を洗うようにと。
穴を作ってしまい申し訳ございませんでした。と、両親からです」
「お気になさらずと。どういった方法で?」
「このポーションを見た事ありますか。真っ赤な陶器のポーションです」
「あぁ闇市場で増血剤で売っていますね。ギルドとしてはギリギリのラインです」
「これに殺した相手の血を数滴たらして振ります。飲みます。ギルドの更新を登録地以外で行います。顔見知りがいない所ですね。
魔力は殺した相手の魔力を水晶が検知。成りすまし成功です。後は一か月に一度以上等級に見合ったクエストを受けるだけ。
受付嬢は何度も来るその方がカード本人と認識。終了です。
他人にカードを見せびらかして歩いている人はいませんから」
「その増血剤を
「ダメです。その本人が出血多量の場合、その方の血を混ぜるとちゃんと効力は発揮し命が救われているのも事実です。後遺症も確認されていません。
それを悪用している輩が悪なのです」
「何か対策はもしくは判る方法はございませんか?」
「少し考えさせてください」
「お願いします」
「これで終わりですか?」
「はい。無事と言っていいか判りませんが終了です。
デービッシュ殿。東門の出店は行います。近日中に現地が見たいですね」
「調整しておきますよ」
「お願いします。
ハルサーラ様。復帰はどうですか?いまなら長期の病気又は怪我で済みます。ゴブリン他の実績も有るのでしょう?」
「そうですね。お願いしようかしら」
「では、スカッシュさんとアルミスさんも」
「はい「はい」
「デービッシュ殿は済んでますね」
「あぁ終わってる」
「リッシュさんは?」
「済ませています」
「判りました。
あのアルミスさん」
「はい」
「Bランク昇進おめでとうございます」
「えぇぇ?ありがとうございます。やったぁぁ」
「スカッシュさんもBランクです。おめでとうございます」
「やったよぉぉ」
「ハルサーラ様。Aランクです。おめでとうございます」
「凄いわね」
「「おめでとうございます。お母様」」
「おめでとうございます。大奥様」
「みんな、ありがとう」
「Bランク以上は貼り出すんだよな?」
「はい。怒涛の昇進日ですね。いきなりのA。昇進のAとB二人。
パーティー登録してください。ソロだと取り合いの奪い合いになります。
四人でしたらギルド登録正式枠になりますから、執拗な引き抜きは規定違反で色々特典が付きますから誰も言って来ませんよ」
「フジミヤ様。名称を」
「わたくしですか?そうですねぇ暁のエマルミューズ。ミューズは知識や創造を司る女神様とでも思ってください」
「つまり十年の目覚めとそれをお手伝いするエマルサーラ商会。見守って下さる女神様。そう解釈すればいいですか?」
「そんな感じです。で、冒険者として魔物や賊から人々を守るパーティー」
「決定ぇぇ」
「そうね。それでいきます。暁のエマルミューズです」
「はい出来ました。クエスト受領時パーティー内の人員変更は四人の同意が有れば二人まで問題ありません。ただクエストのランクには気をつけてください」
「はい」
「詳細はハルサーラ様もデービッシュ殿もよくご存じです。
ご苦労様でした」
「ありがとうございました」
「ギルド長。ギルド長」
「あぁ結界魔法が消えましたね。どうぞ」
「やっと開いたぁぁ
「何ですか。騒々しぃ
「それどころじゃないんです」
「何がですか?」
「フジミヤというお方がここで今日登録の十五歳Aランクです。しかも昇進がAが一人、Bが二人・・・あぁぁぁ
でですねぇぇ下が大騒ぎです。一旦帰った冒険者が続々と集まって来ています。
対応しきれません」
「もう始まりましたか。行きましょう。パーティーとメンバーを紹介すれば落ち着くでしょう」
「はい」
「フジミヤ君は黙っていてください」
「はい。怖くないですか?」
「その木こりの格好なら大丈夫ですよ」
「はい」




