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 アイファウストに驚くエウマイアーギルド長

 応接室の中。ソファに座った面々。


 「それでデービッシュ殿。元B。現B。C。Cランクのお偉いお方が、ギルド支店以外に木こり君の件でどのようなお願いが有ると?」


 「一応確認だがこの部屋は?」


 「防音の上にわたくしの防御魔法。更に何方かの結界魔法。上級です。Aランク以上と思いますが此処には誰も居ません。不思議な事が起きています」


 「秘密は誓えるか?」


 「まぁ先ほどぐらいまでは」


 「それの更に上」


 「陛下ランク?」


 「その辺り」


 「ノルトハン王国のエルファサ女神様の誓約書が必要ですか?」


 「あるか?」


 「本当に言っています?」


 「あぁ真面目も真面目。大真面目」


 「ハルサーラ殿?」


 「はい。お願いしたいです」


 「そこまでする物的な確証か何がありませんか?命に関わります」


 「これを」


 「マウレス宰相うっ。陛下のサインも。本物だ。教会の土地になると?」


 「はい。今はそれすら極秘事項です」


 「まさかエルファサ女神様がご降臨なさって城が大騒ぎになった噂は」


 「一つ忠告しておきます。その噂を流そうとして城内で五十名以上が消し炭になっています」


 「いいのですか?ハルサーラ殿は?」


 「こちらと娘のアルミスのペンダント。昨日エルファサ女神様より直接賜った物です。

 そちらにサインを頂ければお話しできます」


 「しかしそれはギルドと関係のない事。ギルド関連で何かございませんか?」


 「エウマイアーギルド長は住民カードの目視の読み取りは?」


 「まぁ可能です」


 「木こり様」


 「はい。こちらです」


 「あぁフジミヤ君というのですね。十五歳。裏ははぁぁぁぁ????


 「デービッシュ。ギルド長の口を押さえなさいっ」


 「はっ」


 「んんんんんんん




 「少しは落ち着いたようですね。デービッシュもういいわよ」


 「はい」


 「小声で言います。このカード本物ですよね」


 「偽造の技術をお持ちなのですか?その方が疑わしいですが」


 「このレベル25000とは?」


 「そこの表記全てギルド長が見たままです。?関してはわたくし達でも理解できませんフジミヤ様のみです」


 「フルネームでサインしました。ご確認を」


 「はい。間違いなく誓約が結ばれました。

 フジミヤ様」


 「はい。一応フルネームで自己紹介いたします。

 イサムとサチの息子。アイファウスト・カミミヤです。以後、お見知りおきを」


 「んんんんん


 「傅く必要は有りませんよエウマイアーギルド長」


 「いや。はい、ありがとうございます」


 「この十年、クラウスと共にとある場所で身を隠しておりました。

 成人の十五歳となりましたので冒険者となって世界に貢献したいと考えております。

 ちなみに引退したSランクのアバターはクラウスです」


 「んんんんん


 「もう一点。十年目にしてエルファサ女神様がご降臨しました。

 目的は東門の地に真エルファサ女神様教会を建立するため。外部はすでに出来上がっており内装を残すのみ。

 その教会の初代となる神官長にわたくし」


 「わたくしハルサーラは大司祭」


 「わたくしアルミスは特別階位の司祭」


 「を女神エルファサ様が直接任命されました。

 こちらが任命書です。ご確認ください」


 「サインも内容も全て本物です。この用紙も昔受け取り消滅した卒業証書と同じ物。文字は神器となった筆です」


 「いかがかしら?」


 「誓約書に値する内容です。ここの全てですね」


 「はい」


 「座ります」


 「あぁはい。どうぞ。

 そうですかぁ。冒険者登録は難関ですねぇ。

 ちなみにアイミーナ王女殿下は?」


 「あちらが気付いたかは不明ですがお会いしています。スイシャーナ親衛騎士隊長達は気付いているようですが」


 「もしかして大森林の狩人?」


 「何故かそう呼ばれていました」


 「ご存じですか?賊の討伐件数を?」


 「一応二十九団体二百七十八名迄は記憶にあります」


 「あぁぁクエストの方が少なかったぁぁ。

 賊の遺体や遺品などは?」


 「全て収納に保管しています」


 「はへ?」


 「死んだままの状態です」


 「全員?」


 「はい。ああ、アイミーナ王女殿下を襲った集団十六名は西門にお届けしました。

 賊は【暁の暗闇】。頭目の偽名アカッツさんと手下全員です」


 「はぁぁぁ。彼等でしたかぁ」


 「確認ですがどれほどクエストを横取りしましたか?」


 「五年間に絞り、全土のギルドで大森林の賊に関する依頼件数は十一。受注は三つです。いづれも賊不明で手数料のみの支払いでした」


 「ご迷惑をお掛けしたようですね」


 「気にしないで下さい。その様な事はしょっちゅうですから。

 少しそれましたが、トウショウ王国への復讐のご意志は?」


 「この大陸のどの誓約書よりも厳密的な範囲で効果が大きいエルファサ女神様の直接誓約書。

 こちらに父イサムと母サチの名も記載された上で、国王になる事。復讐をしない事を誓いサインしています。

 元より父と母はクラウスが抱くわたくしに、復讐を追い続ける人生より、可愛い優しいお嫁さんを貰って幸せになりなさい。と言っております。

 わたくしもそう記憶しております。

 三人。いえ四人に言われるまでも無く復讐は全く考えていません。わたくしにはそのようなお方は存在しないとまで思っています。

 ただ、上の三人は復讐はしなくとも、王になれとうるさかったですが」


 「判りました。

 エルファサ女神様のイメージは少々違うのですが」


 「それは教会が運営を始めましたらわたくしの方から皆様に広めて行きたいと思っております」


 「笑顔が眩しい、とてもお優しいお方ですよ」


 「お話しも、とても楽しいの」


 「大きく認識を改める必要がありますね」


 「「「はい」」」


 「ギルドカードの件です。

 先程は難関と申しましたがそれは教会が不正に介入してこないように制限を設けているからです。

 回復魔法のスキル保持者の獲得の手段に使っていた過去が有るのです。

 パーティー内に紛れ込んで回復魔法の実力見て勧誘。法外な報酬を提示して飼い殺しをした過去があります。

 それをお父上様とお母上様が作った安価なポーションと簡単な術式を作って教会の立場を逆転させました。

 そんな経緯で教会の加護を受けた者は排除される、もしくは警戒人物として登録されてしまうのです。

 それで、一つ質問なんですが術式の操作は可能ですか?」


 「可能です。あぁ悪いことには使いません。少なくとも公共に関する物に一切手を加えてはいません」


 「それは信じます。ただその悪い事をしないと世界に存在を明かさず登録は不可能です。いかがなさいますか?」


 「バレる可能性は?」


 「フジミヤ様の腕次第」


 「簡単なご説明を」


 「あのテーブルの上にある水晶盤がカード登録、発券機。

 この中に再発行という項目があります。無くしたり毀損した場合に手持ちの住民カードなどで再発行します。

 そしてこの中にカード内容変更という項目があります。登録ギルドの変更。名字の変更などです。

 その先に行くと犯罪行為を犯した者のランク変更があります。

 その先にギルドの失態の救済処置。つまり何らかの都合でカードに不都合が生じた場合に改変できるようになっています。

 ここからです。ここで分岐経路が現れます。我々では読めませんので書きます。が、言葉にはしないで下さい。知らないままが幸せです。

 書きます。 copy and paste tamper。


 (この世界日本語英語とローマ字は有るけど、英語は激レアだったね。コピペとタンパー。改ざんね。コピーした物を改ざんして発行か)


 判りますか?」


 「はい」


 「次です。ここを開くキーワードのようなのですが mount3776=???? です。

 判りますか?」


 (四文字。fujiだな)

 「はい」


 「ここが開けば後は思いのままです。ただ、聞き及んでいるだけでそこに到達できた者は居ないのでは?と言う事になっています」


 「操作がバレたり履歴が残ったりは?」


 「恐らく誰も見れないと思いますし、履歴に関しても解りかねます。逆にその時は諦めて下さい」


 「そうですね。諦めます」


 「ではあちらに。ああ読めない文字で私はここへ戻ります。

 あと一点。あまり下げ過ぎると上がるのが困難です。適当に振り分けて下さい」


 「判りました」




 「ここに、模擬試験と座学試験がありますがわたくしの判断で合格にしておきますね。あら?いきなりSランクですね


 「やはりそう来たか「はぁぁ規格外だわ「下でやっていたらと思うと「えぇぇぇ


 「ここでギルド登録は完了です。発行していませんのでここで止まっています。発行したら完了で空が怒号に包まれるでしょう。

 ここから先はフジミヤ様の責任でお願いいたします」


 「はい」


 「では戻ります」


 「ありがとうございました」

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