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 集まる情報で対策急務の上下弦の月

 ヨハルジードが馬車の中で悶絶している頃のマルコの執務室。


 「エウマイアーギルド長さん。そこへお掛けください」


 「ありがとうございます。そこで、全て聞いていましたよ。ほんとぉぉぉに色々やってくれましたね」


 「えへへそれ程でもぉぉ


 「全く褒めてはいませんからね。はぁぁ安眠はいつできるのでしょうか」


 「ここのギルド長は決まりましたか?」


 「まだこれからです。

 まぁここは支部ですから難しいことは無いのですが、マルコ君がそのままギルド長でもいいのですよ」


 「いぃぃやぁぁ」


 「はいはい。解りましたよ。キューレット王国の本部ギルド長リシュケンとは今現在協議中です。今暫くお待ちください」


 「判りました」


 「で、マルコ君に会いたいと言っていますが」


 「会いませんよ。ギルド長が決まればマルコ君は商隊を伴って旅から旅へのお仕事です」


 「でしょうね。月に最低一回はAランクの仕事してくださいよ」


 「えぇぇっとぉぉ。Sのアイファウストは除くから、マルコ君にフジミヤ君にララヴールさんですね」


 「はい。三人共です」


 「ギルドの依頼をこなせばいいんですよね」


 「そうです。はぁぁぁ例の件以降Aランクの依頼が残っていません。B、Cでも結構ですよ」


 「判りました。そうなるとぉぉ。ネコちゃん探しでもいいと」


 「はぁぁぁ。そうですね。はい」


 「フジミヤ君は暁のエマルミューズが有るからハルサーラ様にお願いすればいいと。

 ララヴールさんはパーティーを作れば問題無い。

 で、マルコ君はバッシュさんとマスミカットさん。後誰にしよっかなぁ


 「ごゆっくりお考え下さい。寝不足はわたくし一人でしたぁぁ」


 「あれぇぇ、何か仕返しでもしようとしていましたかぁ?」


 「で、マルコ君は何故ドラゴン二体とゴブリンキングを一体。ゴブリン諸々を五十体以上も狩っていらっしゃるのでしょうかねぇ」


 「カスミナさんとこっちへ偵察に来た時に接近遭遇。マーキングして一旦退避。

 で、昨日暇だったんでアキツシマに来たら嫌だなぁっと思って、狩りに行ってきました。ゴブリンも居たのでついでに」


 「あのですねぇ。何処の世界に暇潰しでドラゴンを狩りに行き、ついでにゴブリンキングを討伐する冒険者が居るんですか」


 「ここに居ます」


 「はぁぁあ。で、突如現れたBランクのマルコ君はどうなっているんですか?」


 「初めは穏便に行くつもりだったんですよ。

 ですがバッシュさん達に会って愕然。

 父さんと母さんの伝道者のお方達の集落を『掃きだめ』って、言っているんですよ。もうね目の前が真っ暗になるほど怒り心頭ですよ。

 どうせ碌な領主じゃねぇ。皆殺し覚悟の対応ですよ。

 で、ここのギルドに来たら賊まがいがAランクBランク。何じゃこりゃぁぁ。ですよ。

 徹底的にぶっ潰す。

 マルコ君のギルドカードに経歴詐称をぶち込んでマルコ君がFランクの時からここのギルドで更新をまともに受けられなかった事にしていたんですよ。

 北門の守衛が見た時はBランク。ギルドに照会しただけ。その照会履歴も消しました。

 ここでノットエコギルド長とルージルさんが見た時もBランク。まともに見ていませんからね。

 で、更新でAランク。どうですか?完璧です」


 「はぁぁなんともいやはや。

 今後、マルコ君の素性がバレたらどうするおつもりですか。アイファウスト王子殿下でないにしても」


 「完璧主義のエウマイアーギルド長様。そのご友人とも言える仲良しのキューレット王国の本部ギルド長リシュケン様がAランク増産を見過ごしていた。いえ、黙認していた。そして


 「解かりました。解かりましたよ。

 ですが、リシュケンにアイファウスト・カミミヤ王子殿下がバレますよ」


 「もう言っちゃっているくせにぃぃ」


 「はぁぁぁ。駆け引きにもなりませんね。

 こちらでマルコ君の事はうまく調整しておきます。これでいいですか」


 「はい」


 「あぁぁ暗闇に飲み込まれて行くぅぅ」


 「超美人のリルライラー奥様に僕からご報告を


 「止めてください。エルファサ女神様の敬虔な信徒の彼女が・・・もうご存じですよねぇ。

 彼女にわたくしが殺されますよ。静かに付いて行きます。これでいいですか?」


 「これからも助けてください。お願いいたします」


 「ハルサーラ様にも殺されたくはありませんからね。

 解かりました。ご協力いたしますよ。

 それでこの後はどうされるんですか?」


 「町を散策したい」


 「今日はお止めになった方が賢明ですよ。

 集落の住民を素性がはっきりしているリルファンさんを後見人にして、今直ぐ再住民登録をなさるんでしょ」


 「そうだったぁぁ」


 〚マスミカットでございます〛


 「どうぞぉ。入っていいですよ」


 「失礼いたします。おや?お客様が。失礼いたしました」


 「こちらは」


 「ノルトハン王国。王都ギルド長。エウマイアーです」


 「この度、マルコ様の執事となりましたマスミカットと申します。以後お見知りおきを」


 「マスミカットさん。ご用件は?」


 「マルコ様にお客様です」


 「何方でしょうかぁ


 「主ぃぃぃぃ


 「あうっそんなにきつく抱き着いたら死んじゃいますぅぅガズミナざぁぁん。どうじでごごへ


 「兄さん」


 「木こり様。エウマイアーギルド長から念話を貰いました」


 「あ”ぁぁぁ


 「それでガルカク。首尾の方は」


 「カスミナさん。何のお話しです?」


 「兄さんがする」


 「例のサホタブルの師匠の鍛冶屋や近辺で聞いた情報で面白事が沢山出て来ましたよ。

 多分既にご存じのことも在るかと思いますが一応報告を」


 「カスミナさん。お茶をお願いできますか」


 「まっかせて」


 「皆さん掛けてください。あれ?マスケットさんは?」


 「廊下で見張りです。仕事をやらせてやってください」


 「解かりました。マスミカットさんも聞いてください。座ってくださいよ」


 「畏まりました。失礼いたします」


 「ガルカクさん。お願いいたします」


 「はい。・・・・・




 「マルコ様。今のお話しわたくしもヨハルジードも知らない事ばかりです。ですが、全て理に適っています。

 どこかの手の者が緻密な計画で裏で動いているようです。二派ぐらいは存在していそうですね」


 「そうでしたかぁ。

 ガルカクさん。ありがとうございます。僕も半分以上は知らない情報でした。

 それでサホタブルさんの師匠様には?」


 「引っ越しの話しも今聞いたばかりで何も話していません」


 「そうですよねぇ。ここを離れるお気持ちはありそうですか」


 「恐らくは無いと思います。終の棲家だと言っていました。奥さんも亡くし、跡継ぎも居ませんので、奥さんと過ごしたここが俺の墓だ。と」


 「カッコいいお方ですね」


 「漢気が座っているというか、憧れますね」


 「サホタブルさんは?」


 「もう直ぐでここへ来ます」


 「判りました。

 エウマイアーギルド長さん。早急に文書をしたため各国に送付します。ご協力の程を」


 「勿論です。そこまで差し迫っているとは思いもよりませんでした。

 国家間、教会がほとんどですがギルド迄巻き込んでいるとは由々しき事態です。

 真エルファサ女神様の教会の件でギルドとして取り扱います。

 ですが」


 「はい?」


 「裏取りは必要ですよ」


 「あうっ」


 「マルコ様」


 「マスミカットさんいいですよ」


 「キューレット王国の王城で明日ですが全ての貴族を招集した定例議会がございます。

 時間は午後の四時から。そのまま陛下と妃殿下を交えたお食事会となっております」


 「なるほど。他の二カ国はいいとして、そこには間に合わせたいですね。

 下弦の月の方。楔を打ち込むにはもってこいです。

 今の話しの内容でどこが最も情報が集まりそうですか?」


 「そうですねぇ。時間的に見ても今、混乱している所が良いでしょう。

 東のヒュトンの町。ランラリー・ドモ・ハシレー元男爵。が、宜しいかと」


 「ああ。教会に殺されちゃったかもの男爵ご一家」


 「さすがでございます。

 教会。ギルド。国軍が入り乱れ、情報統制が取れていません。

 万が一ですが男爵のお嬢様方が殺されておらず、どこかで生きていれば生きた情報源です」


 (今度こそ。今度こそ。情報を求める一人旅)

 「そうですね。そのお嬢様方は重要参考人でしょう。

 やはり行く必要が有りますね」


 「マルコ君」


 「はい。エウマイアーギルド長様」


 「淡々とお返事をなさっていますが、お嬢様の捜索地域は恐らくハルサーラ様がお怒りになるような場所ですよ」


 「マスミカットさん。そうなんですか?」


 「さようでございますね。マルコ様だと


 「あたしが許さない。嫌いになっちゃうかも」


 「えぇぇカスミナさぁぁんなんですかぁ・・・あっ」


 「ようやくお気づきになりましたか?マルコ君。

 ハルサーラ様やスカッシュ様、アルミス様がお許しになるとでも?

 ああ、ミレッシュちゃんやメルスちゃん。セルファンも嫌うでしょうね」


 「あたしも」


 「あうっ」

 (一人旅。おわたぁ)


 「それとマルコ様。

 不確定情報ですが、ホルカイ帝国皇帝陛下直属二名とトウショウ王国の教会の手練れ一名のお年頃の女性の密偵がここキューレット王国に潜伏しています。

 どうも十五歳前後で


 「マスミカット様。俺達兄妹はもう知っている」


 「アイファウスト・カミミヤ王子殿下を発見次第・・


 「ん?マスミカットさん?僕を発見次第どうするんですか?殺しちゃう。とか?」


 「ひんむいて、篭絡せよ」


 「あんぎゃぁぁぁ」


 悲鳴を上げるマルコを他所にエウマイアーはマスミカットに確認するように。


 「既成事実を作って持ち帰れと」


 「はい。エウマイアーギルド長様」


 「主はそれを望んでいる?」


 「望んでいませぇぇん。怖いなぁぁもぉぉカスミナさんわぁぁ」


 「可愛い」


 「マスミカットさん。僕が赴いたら見つかっちゃう?」


 「情報が混乱している場所にはいろいろな事柄が集まりますからね。

 アイファウスト・カミミヤ王子殿下の情報も有ると思い赴くのは当然かと」


 「で、主はひんむかれてどちらかの国に監禁。

 種馬の様に子供を一杯産ませてもう用無し。用の無くなったそれはシャキン」


 「あんぎゃぁぁ」


 「当然、他所の国で作られたら困りますからね。シャキン。でしょうねぇぇ」


 (ここも部品だぁぁ)

 「エウマイアーギルド長様ぁぁやぁめぇてぇぇ。

 行きません。行きませんから。おとなぁぁしく教会に立て籠もりますぅぅ」


 「命までは取られることは無いともいますがぁ


 「それでも嫌ですぅぅ。もう勝手には動きませぇぇん。許してくらはいぃぃ」


 「主。今回一人でいる時に見付からなくて良かったね」


 「はいぃぃ」


 「これからはあたしと一緒に」


 「はいぃぃ」


 「では、わたくしの配下を使いましょう」


 「ギルドの方でも調べますよ」


 「は い。お願いいたします」


 〚マスケットです。バッシュ様がお目通りを願っておいでです〛


 「入室の許可を」


 「どうぞ」


 「集落の全員が集合完了だぜ」


 「エウマイアーギルド長様ぁぁ手伝ってぇぇ」


 「はいはい。行きましょう」


 「主ぃぃあたしも手伝うぅぅ」


 「お願いしますね」

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