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 パナイジーのギルド

 (おやおやぁお酒臭いですねぇ。床には食べこぼしが腐っているじゃありませんかぁ。

 で、怖そうな盗賊モドキの集団。怖いですねぇぇ)


 「おいおいおい。Cバッシュ。おめぇが何でギルドなんかに来てるんだぁぁぁ?女?」


 「バッシュ。紹介しろや」


 「バッシュさん。無視して行きましょう」


 「おっおいっ」


 「へぇぇいい度胸してるじゃん。お嬢さんよぉ」


 (前に立ちはだかるとは、まさに賊の一味でしょうか)


 「舐めてると痛い目見るぜお嬢さん。ああ、舐められて気持ちいい方かも」


 「「「あぁぁぁはっはっは


 「バッシュさん。この方達は?」


 「Bランクの


 「俺達四人でパーティー組んでてよ。サーベルウルフって言うの。

 何なら癒し用務員で入れてやってもいいぜ。喰うには困らねぇ。お嬢ちゃん」


 「ここが受付ですか?」


 「てめぇ無視も大概に痛てててててて


 マルコの胸倉を掴もうとした右腕を一瞬で掴んで後ろ手にひるがえした。


 「あまりに鬱陶しいからですよ。このまま捻ると右腕が折れますよ。しかも複雑骨折


 「てめぇらぁぁやれぇ


 「へぇぇいいんですかぁ


 「ぎゃぁぁぁぁ


 「ぐふぉぉ「げぇぇ「ふがぁぁ」


 「何もしてないのに一瞬で四人の足が変な方向に曲がった。

 何したの?」


 「えぇまぁちょっと」


 「何の騒ぎだ」


 「ああノットエコギルド長ぉぉこの女がぁぁやりやがったぁぁ痛でぇぇ


 「本当か」


 「はい。僕がやりました。胸倉を掴もうとしので。その後、集団で襲って来ました。

 ギルド内の闘争はご法度のはずですが?」


 「僕っ子かよ。ここにそんなルールは通用しねぇんだよ」


 「へぇぇ。ギルド長さん迄もグルだと?王都のギルド長さんにお会いして聞いてみようかな」

 (もうあったまきたぁぶっ潰ぅぅす。ギルドカードに経歴詐称をぶっ込んで。妖精ちゃんお願いできるかな?ありがとう)


 「まぁいい。何の用だ」


 (怪我人はいいんかい)

 「ギルドカードの更新に来ました」


 「お前がぁぁ?冒険者ぁぁ?」


 「そうですよ。はい、ギルドカードです」


 「うっ。Bランクだと?マルコぉぉ?まぁいい。

 ルージル。やってやれ」


 「ちっ。めんどくせぇ


 「黙ってやれ」


 「はいよ。鬱陶しいクソガキだねぇ」


 「少し待ってろ。で、こいつらの落とし前はどうつける。

 両足が折れてる。高く付くぞ」


 「ここは盗賊団のアジトですか?」


 「うるせぇ。金はどうすんだ、と、聞いているんだよ」


 「僕が治します。但し、僕に非が無ければその治療費を現金で払って頂きますよ」


 「やれるもんならやってみやがれ。治しておめぇに非が無きゃこいつらが払えねぇ分を俺が全額払ってやるよ。

 できなきゃ俺のものになれ」


 「いいですよ。四人のお方には最低でも金貨十枚を支払って頂きますよ。後は現行相場に照らし合わせます。

 口約束でいいですか?」


 「口約束でも、紙約束でもいい。やれるもんならやれ。見ていてやるからよ」


 「では


 「あぁぁマルコ様ぁ待ってぇぇぇ


 「ヒール」


 「あ”ぁぁぁぁマルコ様ぁ


 「ヒールだと?」


 「「「「治ったぁぁ」」」」


 「ギルド長ぉぉぉこちらのお方がマルコ様ですぅぅ。Aランク昇進で1500越えですぅぅ。ドラゴン二体ぃぃ。ゴブリンキングまで討伐されていまぁぁす。全て単独ぅぅ


 「何だとぉぉぉ


 「辺境伯様からご依頼のお方ですぅぅ


 「ヒ ヒールって相場は幾らだ」


 「一回金貨百枚以上が十年前の教会の相場。今はもっと希少。四人で千枚は越えますよ


 「あれっ?お安くないですか?」


 「今はそこまでのヒールをお使いになるお方が存在しません。

 サチ妃殿下に匹敵する最高位のヒールは、ここに有る帳簿の参考価格で言えばぁぁ・・・一人五百枚以上です」


 「二千枚だとぉぉ?払えるかぁぁ、しかもこいつらが悪いと証明されたわけじゃねぇぇ


 「あのぉぉギルド長ぉぉ最高位のヒールが


 「うるっせぇぇ」


 「えぇぇっとぉぉ。四人さん。どうします?もう一度痛い思いをしたいですかぁ」


 「「「「申し訳ございませんでしたぁぁ」」」」


 「何だとぉぉぉおめぇらぁぁ金貨十枚払えるのかぁぁ


 「「「「あ”ぁぁぁぁ」」」」


 「こいつをぶっ殺せば


 「これ何か解かります?」


 「お前それ


 「はい。ギルド長になる時のエルファサ女神様の誓約書の控えです。

 えぇぇっとぉぉ。ギルド長対冒険者に於いて、双方の約束事でギルド長が発した言葉はそのまま誓約書に反映される。

 今ここで二千枚支払わないと燃えますよ」


 「まぁぁってくれぇぇ


 「待ちませんよ。現金で二千枚でいいですよ。それとも契約破棄で燃えますか?

 履行されないと判断されているようですよ。靴の先が燃え始めています」


 「あぎゃぁぁ


 「靴を脱いだら靴下ですねぇ


 「熱いぃ痛いぃぃ熱いぃ


 「どうしますか?」


 「払うぅぅ


 「おっ。消えましたね。

 ああ。二階のお仲間さん。弓で狙って僕が死んだらここの全員が燃える事になりますよ。ほらぁぁ弓が燃えちゃいましたぁぁ言わんこっちゃないぃぃ」


 「あ あたいルージルって言うんだ。こここここのただの受付。も 燃えないよね」


 「気が付いていないんですか?髪の毛の先が燃え始めていますよ」


 「ぎゃぁぁぁ止めてぇぇ謝るからぁぁ許してぇぇ


 「僕じゃありませんよ。ルージルさん。あなたの契約ですよ」


 ルージルは手元に在ったお茶を髪先に掛けたが青白い火の勢いは収まらない。


 「お願いぃぃ誰か消してぇぇ


 「水で消える訳ありませんよ。魔力が燃えているのですから。

 あぁあ。サーベルウルフの皆さんは一瞬で消し炭になりました」


 「いぃぃぃやぁぁぁ

 「何でだよぉぉ

 「「「うげぇぇ「「「うぎゃぁぁ」」」


 「悲鳴を上げている他の皆さんも動かない方がいいですよ。仲間に思われますよ」


 「「「おっおう」」」


 サーベルウルフが消し炭の灰になって装備品が残る場所を見て尻もちをつくような姿勢になっているノットエコをマルコは見て。


 「さぁぁてギルド長さん。お金」


 「何としてでも払う。払うから」


 「何処に行けば払ってもらえますか?」


 「ヨハルジード・リックス・ビャウミャウ辺境伯様のお屋敷」


 「それはあなたのお金?」


 「ち 違うがあぎゃぁぁぁぁ


 「ノットエコギルド長は消し炭になりましたよ。

 五人とも一瞬でした。

 お三人の隠蔽術者の主で有り、ヨハルジード・リックス・ビャウミャウ辺境伯様の執事様」


 「初めましてマルコ様。

 わたくしはヨハルジード・リックス・ビャウミャウ辺境伯様の執事を仰せつかっておりますマスミカットと申します。以後お見知りおきを」


 右手を胸に当てゆっくりと会釈して、直った。


 「それで僕に何の御用でしょうか」


 「是非ともお屋敷に来て頂きたいのです」


 「へぇぇ。ルージルさん。僕は何で指名手配されているのでしょうか」


 「来たら呼べって。それ以外は知らない。本当に知らない。火を消して。お願い」


 「そうみたいですねぇ。

 マスミカットさん。理由をお伺いいたしましょうか。まぁ大方の理由は解かりますが」


 「もし宜しければ答え合わせを」


 「僕を養子にしたい」


 「ご名答です」


 「行く必要はりませんね」


 「拒まれる理由は?」


 「そうですねぇ。色々有ります。ですが一番の理由はこれでしょうか。ここで言ってもいいのですか?

 王国の国王と帝国の皇帝陛下がヨハルジード・リックス・ビャウミャウ辺境伯様を消し炭に来ますよ」


 「うっ」


 「マスミカットさんのせいで」


 「やはり勝てませんか」


 「そうですねぇ。一点だけ僕に勝てるかもです」


 「お教え願えますか?」


 「いいですよ。但し条件が有ります」


 「何なりと」


 「僕は今日、百匹のヒツジ亭で泊まります。静かに寝たいです」


 「解かりました。ヒツジが百匹亭ですね」


 「あれ?」


 「逆だよ。マルコ君」


 「全て引かせます。バッシュ様にもメルーナお嬢様にもあの地区にも危害を加えないと約束いたしましょう」


 「もうすでにメルーナちゃんが危害を受けているのですが?

 たかが金貨百枚で全てが済んだとは思っていませんよね。

 ヨハルジード・リックス・ビャウミャウ辺境伯様とあなたとお姉さん三人の命は保留中と聞いているはずですが?

 ドラゴンを単独で二体も狩れるSランク寸前の僕の証言とあなた方の証言。何方がどちらを信じるでしょうか?

 ノルトハン王国も住み心地が良いと聞きますがぁ?

 それで危害だけですか?」


 「申し訳ございませんでした。

 監視も引かせます。ご確認ください」


 「見える範囲に居る時点で引かせたとは言いませんよ。

 食器を洗って武器の手入れをした方が良いと思いますが?」


 「お待ちいただけますか?」


 「どうぞ」


 「・・・・」


 「叱ってはダメですよ。

 マスミカットさんの指示の仕方が悪かったのですよ」


 「念話でも聞こえますか」


 「はい。

 バッシュさん。カルケットって何ですか?」


 「うっ」


 「菓子だな。ビスケットて言う。

 まぁ俺達には縁の無いお高い菓子だな」


 「ああ、カルクスッタさんのお店のぉぉ。

 へぇぇ。

 まぁいいでしょう」


 「完璧に引かせました」


 「そのようですね。ありがとうございます。

 武器の手入れをなさった方が良いですよ」


 「今からそのように致します」


 「では、明日の朝十時にここの執務室でお会い致しましょう。

 勿論、ヨハルジード・リックス・ビャウミャウ辺境伯様にも来て頂いていいですよ」


 「ありがとうございます。

 ルージル殿。頼めるかね」


 「わたし燃えカスになるのにぃぃ


 「もう消えていますのでご安心を。マルコ様が消してくれましたよ」


 「あ ありがとぉぉございますぅぅ。何でも言うこと聞きますぅぅもう燃やさないでぇぇ


 「消したのは僕ですが、燃やしているのは僕ではありませんよ」


 「ありがとうぉぉぉ」


 「ルージル殿。この件はまだ他のギルドに報告はしないように。

 更新した事は仕方ありませんので放置ですよ」


 「わがりまじだぁ」


 「では、マルコ様。わたくしめが勝てる要因を教えていただけますか?」


 「あなたはこの町の十年以上前からをお知りになっている。

 今から二階でお話ししませんか?」


 「なるほど。わたくしめの持つこの町の出来事。しかも貴族目線。それは勝てませんでしょうな」


 「はい。どう転んでも勝てません」


 「では参りましょうか」


 「で、マルコ君。このどえらい状況をどうするのかな?」


 「おいそこのAランク、Bランク。ここで起こった事を外で話せば、ここの五個の消し炭になるぞ。気を付けろ。

 それと、ここの食べ残しも含めて掃除をしておけ」


 「「「はいっ」」」


 「消し炭跡はそのままでいい。だが他は奇麗にだぞ」


 「「「はい」」」


 「返事をしたからギルドと契約。奇麗になっていなかったら燃えるぞ」


 「「「はいぃぃ」」」


 「食堂のマスターと給仕のお姉さん達も」


 「「「はいぃぃ」」」


 「そこの給仕のお姉さん。髪の毛が燃えた痕跡がありますよ」


 「きゃぁぁぁ」


 「気を付けてくださいね」


 「はいぃぃはいぃぃ」


 「ルージル殿。お茶をお願いできますか?」


 「はい。はい。行きます。行かせていただきます」


 「バッシュさん。行きましょう」


 「へいへい。容姿と声に似合わず、物凄い心臓の持ち主だねぇぇ」


 「可愛い女の子ですよ」


 「もう、通じねぇよぉ」


 「あは」

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