ノルトハン王国側の男達の密会
男性陣は涙を拭っただけだが、女性陣はアイファルの子供部屋とは反対側の部屋に向かった。
アイファウストは。
「アルファさん。女性のお方はどうして部屋を出て行かれたのでしょうか?」
「判りませんでしたか?」
「はぁ?」
「女性には女性の秘密が有るのです。
そこに立ち入ればアイファル姫様もアイファウスト神官長をお嫌いになりますよ」
「えぇぇ?」
「姿勢を正し。お紅茶を飲んで静かにお待ちください」
「は はい」
ノネジットは空席となっているユーミルナの席の方へ乗り出し。
「マウレス」
「はい陛下」
「これは良い機会かもしれぬ」
「何にでしょうか?」
「はぁぁぁお前もダメか」
(えぇぇぇ?落胆された?このわたくしに?何 何に?)
「へ 陛下。何に落胆されたのでしょうか?」
「お前先日のリノシャイラ嬢の件をユーミルナに断ったそうだな」
「はぁぁ。まぁぁ。今はまだ職務を全うしていたので」
「嘘つけ。女性に興味が無いようなことを言っていたらしいではないか」
「興味が無いわけでは有りませんが」
「勉強と仕事に没頭していたからか?」
「そうですね。お付き合いや勉学以外の話しはしたことが有りませんね」
「仕事以外で女性と話したことが無いのか?」
「アイファル姫様となら
「ありがとう。
君はやはり優秀だ。この後のアイファウスト神官長との会合内容を詰めておいてくれるか」
「は はい。お任せください」
(落胆されていた訳では無かったぁぁ。
女性にうつつを抜かし仕事が疎かになっていないかの確認でしたぁぁ。
先日の近衛の件もありますからね。
ご期待に添えるように頑張らなくては)
「アイファウスト神官長」
「はい。ノネジット陛下」
「ガウレシア・ト・シャウトリーゼ辺境伯爵と執事のサムジーム。そしてわしの三人でこの時間を借りてこの先の政の件を打ち合わせたいのですが良いですかな?」
「どちらかのお部屋を
「いえ、この部屋の下座の隅をお借りできれば幸いです」
「では、お好きな場所でどうぞ」
「ありがとうございます」
マウレスは。
(やはり真教会との関わりも複雑になります。
自治区を保有するガウレシア辺境伯との擦り合わせも必要ですね。
わたくしも頑張らなくては)
三人は下座の窓際に集まった。
ガウレシアが。
「どうなさっとのでしょうか?もしや?女性に疎い件?」
「シーッ。
やはり気付いておったか」
「やはりとは?」
「お主、並居るお付き合いの申し出の貴族の娘には全く興味を示さず、お主に興味を全く持っておらなだイサラーサ嬢を口説きまくって結婚したのだろう?」
「ええ。まぁそうですが」
「恋愛感情には精通しておると見たのだが」
「そこまででは有りませんが・・・そうですねぇ。
まぁこう言っては何ですが、アイファウスト神官長よりは女性のことは知っているかもしれません」
「そこで相談だ。
良いか。恐らくクラウス様はそちら方面の教育はなさっておらんと思う。
実際、聞き及ぶところではクラウス様も女性経験が無いと。
それでだ。
教会はここに出来たが他国から嫁を娶られては非常にやりにくくなる。
第二、第三ならまだしも第一正妃などとなれば目も当てられん。
スカッシュお嬢ならば全く問題が無いのだが、その気が有るかどうかまでは調べようがない。
でだ。
お前の所のネイナ嬢とウイール嬢はどうなんだ」
「ここの所城内の整理に追われております故、二人との接触があまりありません。
現状のわたくしでは何とも。
サムジームどうか」
「はっきり申し上げます。
お二人にその気は
「「ごくりっ」」
「御座います」
「「おぉぉぉ。んっ」」
二人は口を押え周りを見渡した。
「特に妹のウイールお嬢様は奥様にその気持ちを打ち明けていらっしゃるようです」
「「よっしゃぁぁ。んっ」」
二人は口を押え周りを見渡した。
「ここでは何ですので、一度お城の方でユーミルナ妃殿下とイサラーサ奥様。わたくし達で打ち合わせをした方が良いと思います。
アイファウスト神官長の性格からすればガツガツ行きますと避けてしまいそうです。
お二人とも年上でございます。
優しいお姉様。活発でありながら寄り添うお姉様。時には甘える妹のように。
そして包み込む母のようなお姉様。
そして旦那様は頼れるイサム陛下やクラウス様のようなお父様的存在に。
奥様はサチ妃殿下の様にお優しくも強いお母様のような存在に。
シャウトリーゼ家とお屋敷のメイド達を含めた全軍を以て、家族の一員としてアイファウスト神官長を迎え入れる。
あくまでも違和感無く、自然な形で、離れたく無いように仕向けるのが効果的かと」
「「採用。決定」」
「ありがとうございます」
「善は急げだ。近日中に会合を持つように手配する。
良いな」
「「御意」」
「ネイナ嬢とウイール嬢の本当の心境も必要だ。政略結婚など意に介しては貰えぬであろう。
ノルトハン王国自体が嫌われる。
相思相愛。
これに絞って第一正妃と第二正妃を抑えろ。
エルファサ女神様も一夫多妻をお認めだ。
イサラーサ夫人にそれとなぁぁく確認をさせろ。ああ。お前たち二人は聞くな。女性にとってナーバスな部分でも有るからな」
「「はい」」
「それでだ。
資金などは・・・
男達の密会は続いた。
(陛下達長いなぁぁ。一体何の話しをしているんだろう?
女性陣も帰ってこないしぃ。お茶も無くなったしぃ。暇だしぃ。アルファさんに話しかける?いやいやさっきみたいに叱られそう。
マウレス宰相様わぁぁ、あれは進行表なんだろうなぁ。夢中中。この言い回し合ってる?
ラルシエルさんわぁぁ窓の方を見て暇そうだなぁ。話しかけちゃおうかなぁ。ん?
ネイナさんとウイールさんのお兄様。
馴れ馴れしく話しかけてはいけませんよぉぉ。僕の色んなボロが出てしまうと・・・アルファさんが首を横に振ってる。何で?こっち来た)
アルファはアイファウストの左後ろで囁くように。
「アイファウスト神官長。
ラルシエル殿に迂闊にお声掛けをしてはいけませんよ。
ネイナ様とウイール様のお兄様です。
ここが重要ですよ。
いいですか。ラルシエル殿にお声掛けをしますと
「大変お待たせいたしまして申し訳ございません」
ハルサーラ達女性陣が下座の扉から入って来た。
アルファは。
「失礼します」
「えぇぇ。お話しわぁぁ?」
ハルサーラとアルミスが両隣の席に来て、ハルサーラが。
「アイファウスト神官長。お待たせして申し訳ございません。
会合を続けましょうか」
「えぇぇぇ?」
「何か問題でもございましたか?」
アイファウストはアルファを見たが。
首を軽く横に振るだけだった。
(あぁぁ話しの続きが気になるぅぅ)
全員が着席した。
(おわた。後で聞こうおっと)




