第5話
ガンッ
「我ら、悪魔を統べる王を殺されては困るな」
「テメー、だれだ」
「ふん、愚鈍な人どもめ、我は魔王お目つき役の吸血鬼一族の長サイだ。魔王様が目覚めたら貴様ら人等皆殺しにしてくれる。さあ、いきましょう魔王様」
「皆、僕を馬鹿にしやがって殺してやる殺す殺すコロスコロスコロス」
鈴木君がぶっ壊れている。
「ふふ、それでこそ魔王です」
「てめえ、まてよ」
「そうだ、皆魔獣を逃がすな。魔法を撃て」
「「「炎魔法」」」
「うるさい猿どもだ死ね、炎魔法《竜王の吐息》」
騎士が撃った炎の玉があっさりと炎の渦に巻き込まれていく。
「主、伏せろ防魔法《天使の加護》」
気づいたら俺は城の端まで飛ばされていた。
「主、大丈夫か」
「ああ、何とか」
「青夜、こんなとこにいやがったか」
おお、山本君だ。
「あいつ、俺の顔に火傷させやがって殺してやる」
なんか雰囲気がおかしいな。
「主、早く逃げろ。そいつ狂ってる」
「死ね、青夜」
ギンッ
「なにするんだ」
「うるさい、うるさい、うるさい。死ね死ね死ね死ね」
「くそっ」
ギンッ
ギンッ
剣を受け止めた隙に足で土を蹴り目くらましをする。
そして攻撃のため剣を振りかぶり
「空魔法」
吹っ飛んだ。
「おい、やるならやると言えおかげで茂みに突っ込んだんじゃないか」
「まあ、逃げれたからいいじゃん」
どこがだ
「まあいい、とりあえずもうこの国にからでなくてはな」
「その前に魔法を覚えた方がよいぞ」
「おしえてくれるのか?」
「あたりまえだ、私は魔法を極めた王、魔王だぞ。それくらい雑作もない」