第4話
本当は分かっていたさ山本君と鈴木君が勇者っぽい装備してくるくらい。
「主何を落ち込んでいるか分からんが元気だせ」
今元気がないのはあなたが選んだ装備のせいです。
「青夜お前魔王にでもなるつもりか?」
「勇者になる気がないとしてもそれはどうかと思うよ」
「伊達様、こわいです」
三人ともそれぞれのやり口で俺の心をえぐっていく。
言葉の暴力だ。訴えるぞ。
「じゃあ次は魔力測定にいきましょうか。伊達様♡」
「人前でいちゃいちゃしてんな。くそ伊達が」
俺の名誉のため言わせていただくが今のは鈴木君のセリフだぞ。
「魔力測定ってなにすんだ?」
「測定用の魔石に少し血をたらすんです。伊達様♡」
結構お手軽にできるんだな。
「この部屋で測定します。これは指を切るようのナイフです」
刃渡り5cmくらいのナイフが渡された。どうでもいいが鈴木君のだけなぜブロードソードなんだ。
あれで指きったら無くなるぞ。
「では、入りましょうか。これは勇者様のお披露目もかねているので父…国王陛下もきていらっしゃいます。勝手な行動をとったら処刑されてしまうこともありますよ」
直前になって爆弾発言しやがった。
「勇者 伊達 光輝 青夜 零 藤野 秀樹 入場」
「いきましょうか」
扉をくぐってみるとそこは人で覆い尽くされていた。
「よく来てくれたな、勇者たちよ。そなた達は我が国のため戦ってくれる気はあるか」
「はい、我が身がつきようと戦い続ける所存です」
「はい、あります」
「はいはい」
上から山本君、鈴木君、俺の返事。
どうでもいいけど、この国王学校の教頭に似てるな。
「では、こちらで魔力測定をしてみてくれ」
という事は頭のあれカツラなのか。
おおおーーー
考え事をしていたら周りでどよめきが起きた。
山本君がの結果が出たようだ。
「勇者伊達は炎、聖、光、命」
「次 勇者藤野」
「もう俺が勇者って決まっちゃったな豚君」
「くっ」
「おい、ロザリー伊達ってすごいのか?」
「まあ普通の人間ならあり得ないわね。ただ私の近くにもっと化け物がいるけどね」
鈴木君のことかな?
………
鈴木君しょぼかったのかな皆静かになっちゃた。
「ゆ…勇者藤野は風、闇、悪、血」
悪ってどういう魔法だろう。
「次 勇者 青夜」
「もういいだろ、その藤野て奴が魔王何だろ早く殺しちゃえよ」
赤髪の騎士みたいな人が騒ぎだす。
「ちがっ 僕は魔王なんかじゃない」
「うるさい、死ね魔王」
「そうだ死ね」
「「「死ね」」」
一人から始まった悪意が急速に広がっていく。
「勇者様さっさとその悪魔を殺してやって下さい」
「……ははっそうだなこいつは死ぬべきだな」
「いやだっ死にたくない」
「ばいばい、豚君」
つーか俺の魔力測定は?