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新しい機体

『機体は結構解放されてたよ』

「そうなのか。機体は見てたのか」

『早くガチガチの速度特化にしたかったからね。武器は最初に軽く見て暫く良い機関銃は無しかぁと思って見てなかったけど』

「あぁ、なるほど、なら結構良い感じに作れそう」


 (性能どうしようかな。中間くらいが個人的に丁度良いけど今回は敢えて機動特化を試してみようかな。組み合わせるかな)

 機体は頭、胴体、腕、足、外部部品に別れている

 それらを組み合わせて自分の機体を自由に作り出せる、それもこのゲームの人気が高い理由でもある

 異常に速い機体は色々な機体の機動が高い部位を組み合わせていたりする

 倉庫にある機体を確認する


 (機動寄りはこの辺かな。胴はこれが一番高いな。腕や足はちょっと耐久ある機体にするか。大体性能はこの辺が同じくらいかな)


 性能が似ている部位を一度選択して並べて確認する。そして組み合わせて性能と見た目を確認していく


 (うーん、この中で見た目が好きなのはこの組み合わせだな。性能も良い感じ)


 色は後で塗り替えれるため機体の種類がバラバラでも色は統一出来る

 しかし、見た目は変えれないので性能を求め過ぎると凄い歪な物になったりする

 頭は性能が無いので自由に付ける


「機体は出来た」

『どんな機体にしたの?』

「機動75耐久30の速度特化で外部部品はブーストの速度が上がる奴にした」


 耐久30は初期機体と同じ耐久力、機動を上げつつ今作で戦い慣れた耐久の数値でやってみる事にした

 見た目は少しスラッとした機体で頭は角のような部品が2本生えてる前作で僕が使っていた機体の頭を使っている

 色は黒ベースで模様は青色に統一した


『なるほど、耐久低過ぎずの良い塩梅の機体、その上で選んだのはブースト速度か。前に決める時に速度か距離か悩んだ』

「お試しでここから調整するけどね。距離は戦い方によってはってイメージだなぁ。ちなみに参考までにだけど君の機体設計は?」

『参考には出来ないよ~。機動95耐久10、ブースト距離、耐久低すぎてあの精度の射撃なら君が初期武器じゃなかったら普通に撃墜されてたよ』

「相変わらずとんでもない変態編成」


 耐久10は最低値だ。高威力の一撃を受ければ半分以上は容易に消し飛び平均的な銃の攻撃ですら体力が削れていく

 耐久30の初期機体ですら重い攻撃はかなり注意しないとならないのにそれより低いのだ

 速度があるとはいえ注意しないと弾は当たるしそこから一気に持っていかれる

 ランカーになれる位のプレイスキルがあるからこそ出来る狂気じみた編成


『お褒めに預かり光栄の極みです』

「本当に凄い、真似する勇気は無いなぁ」

『ランク戦で下手なピーキーな機体使ったらランキング普通に落ちるもんね。ちなみにそれやって一度ランカー外に落ちた人居たよ』

「やったのかぁ勇気あるなぁ。僕はひたすら維持してたからなぁ」


 こう言うとんでも機体を作って戦う人は居て途中までは戦えるが大抵はランクが上がったらすぐに容赦のないガチ編成の集団にフルボッコにされて心が折れる

 特にランク戦の上の方はランカーじゃなくても化け物じみたプレイスキルを持つ連中が蔓延っている


『対戦してみる?』

「今武器考えてる。何にするか」

『前と同じ編成は? 遠距離と中距離だっけ』

「あれかぁ。悪くないけどやっぱり特化させてるから速度を活かしたいな」

『ならインファイト? 速度特化は基本その編成になる』

「片方近距離……いや、試しだし前の編成やってみるかな。動きも含めながら高威力でぶち抜く……よし、対戦しよう」

『了解』


 対戦申請が送られてくる

 届いた申請を許可しようとして止まる

 (あれ、普通に話してるけど……)

 突然居なくなった事には特に触れられていない、気にしていないの可能性はある

 (流石に考え過ぎだったのかな……いや、この人何考えてるか分からないところあるからなぁ)

 個人的にお茶っ子はいちばんよく分からない人物


『何かあった?』

「なんでもない。やろう」


 許可を押して対戦が始まる

 両方ともガチ編成の対戦

 銃が機関銃二丁に変わっているだけで機体は変わっていない

 開始早々お茶っ子は空に飛び空中から弾幕の雨を降らせてくる

 連写性能の高い機関銃二丁、威力が低いが弾幕で確実に当ててくる

 ブーストで回避して撃ち返す


「おぉ、早い。これは何度か動かして慣らさないとなぁ」


 ブーストの速度が上がった分ブースト使用時のエイムのブレが大きくなった、つまりブースト時に狙うのが難しくなったのだ

 レーザー銃で狙う

 当たれば一溜りも無いと知っている為、高速でジグザグに動いて標準を合わせさせないようにしている

 その上で移動しながら弾幕をこっちに放ってくる

 リロードも二丁の銃のタイミングをズラして片方を撃ち切ってももう片方がうち終わる前には終わらせて隙のない弾幕を浴びせてくる

 (一度撃って感覚思い出さないとな)

 片方がリロードに入ったタイミングで一瞬止まり狙って放つ。機体の真横を通り外れてしまった


「偏差がわかった。あとはタイミング」


 (問題は体力)

 止まった時に弾幕を浴びて体力を削られた。体力的に止まって狙えるのは後2回

 攻撃を出来る限り避けてレーザーのチャージが終わるのを待つ

 突然相手の動きが変わる、ブーストで接近してくる

 (接近!?)

 今までの戦法だと中距離を維持する、接近はしないどころか近づいてくる相手を撃ち落とすやり方

 自ら接近はほぼ有り得なかった


「あるとしたらレーザー警戒で接近か」


 近距離で動き回られると余計速度で翻弄されてしまう。レーザーを当てるのが難しくなり機関銃の弾幕を殆ど浴びてしまう


「でも不思議じゃないか」


 前作の対戦時僕の方が勝率が高かった。ならその対策を考えていたとしても不思議じゃない

 僕に似た編成の人も居るだろうし

 僕の武器編成だと中距離より近距離に居られる方がきつい、特に今回は速度寄りの機体

 弾幕を浴びたら体力が一気に持っていかれる

 (武器は短剣だけど短剣は振り早いけどちょっと威力は低いからなぁ)

 攻撃を避けながら距離を維持してチャージを待つ


「そろそろ溜まる。溜まったら狙い撃つ」

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