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見知った機体

 1日数時間プレイを数日行って順調にレベルを上げていた

 レベルが上がった事で新しい武器や部品が解放されているが手を付けていない


「この調子なら1ヶ月半くらいかな。長いなぁ。まぁランク上がって回収出来るポイント増えたし良いか」


 休憩時間にゲーム情報を見る

 この編成がおすすめやこの編成が強い、ランク戦ではこういう戦略が効果的などと言った情報が飛び交っている


「みんな好きだよねぇ強さ議論、あっ、休憩終わりだ」


 休憩が終わり残りのバイト時間しっかり働く


「さて、後は……僕の仕事は終わりかな。店長終わったので仕事上がります。お疲れ様でした」

「おう、ご苦労さん」


 バイトを終えてコンビニで弁当を買って家に向かう


「ただいまー……って誰も居ないけどね」


 何事もなく家に着きすぐに椅子に座ってPCを起動する

 速攻ランク戦を行う


「ちゃんとチャットもマイクもオフになってるね」


 チームメイトや敵プレイヤーと会話が出来る機能がある

 声やチャットの2種類ある

 僕はそのどちらも使わない。今回は特にレベル上げの為だけのプレイ

 作戦もなく最適な戦いで敵を撃破する


「逃げた。速度型かぁ」


 射撃を数回した後、全力で逃げるプレイヤーと対戦していた

 速度の早い機体でフィールドを駆け巡る逃げに徹している


「あぁ時間ギリギリまでって感じかなぁ。つまんないなぁ」


 追い掛けて射撃で確実に敵の体力を削っていく

 早いと言ってもゲーム内の速度、どれだけ早かろうと動きの予測さえ出来れば当てるのは難しくない

 時間切れの場合体力パーセントが多い方が勝つ

 相手は少し削って時間切れで勝つつもりだったのだろうが既にこちらの方が削っている

 制限時間は5分

 残り1分となったところで反撃に出てくる


「判断が遅いなぁ」


 もう体力はかなり減っている。速度が高い機体は軽量化されていて耐久性能が他の機体よりどうしても低い

 ブーストで接近して近接武器で仕留める


「はい、こっちの勝ち……おっ、ランク上がった。よし、これで経験値多く貰える」


 ランクが上がるとそのランクのプレイヤーかポイントの高い(勝利数が多い)プレイヤーと戦う事が多い

 ランク上がってマッチングに時間がかかるようになった


「この時間この辺の人は居ないのかなぁ。まぁ強い人は最高ランクとか行ってそうだしなぁ」


 今のランクは下から三番目、上に後3ランクある

 SNSを見た感じ最高ランク到達者が既に出ている

 そのレベルでやりこんでいるようだ


「飲み物何飲もうかなぁ。お茶かコーラかジュースかぁ」


 飲み物を選んでいるとマッチングした音がした


「おっ、マッチングした。飲み物は後でっと……さてさて相手は」


 飲み物をしまって準備をする

 相手の機体を確認する

 外見だけだが戦闘前に確認出来る


「へぇ、良い趣味だなぁ。この機体もあるならこっちも作ろうかなぁ。見た目まじ好き」


 見知った機体だった、前作で僕が好きなキャラが使っていた機体でありランク戦で僕がランカーになる時に使用していた機体

 黒がベースの青が目立つ機体で太くも無く細くも無い。2本の角型の部品が付いてる

 性能は良くも悪くも中間、尖った性能が無い代わりに安定した性能を持つ


「武器も同じなんて奇遇だなぁ。不人気武器なんだけど」


 持っている武器も前作で僕が使っていた物と同じだった

 威力は低いが射程は平均値で弾数、連射性能に特化した機関銃

 一撃が重く射程が長い、連射が出来ないレーザー銃

 リーチが短い代わりに振りの早い短剣

 このゲームのメカの武器は銃二丁と近接武器1つを扱って戦う


 一方僕が使っているのは初期武器と初期機体

 機体性能は中間よりの速度型

 初期武器なだけあって恐らくは武器スペックだけで言えば負けていると考えられる


「同じ編成なら同じ戦法かな」


 開始と同時に突っ込む

 速度はこっちの機体の方が早い。接近して一撃を叩き込む

 動かず連射してくる

 ブーストを使い横に飛んで回避する


「武器編成で接近する事バレてたかなぁ」


 後ろに飛んで射撃する

 こちらの武器は威力は低め、射程はそこそこ長く連射性能は平均より低いアサルトライフルと近距離に強いショットガンと呼ばれるタイプの銃

 近接武器はリーチそこそこ威力高いが振りが遅い斧

 スペック負けはしていても相手は遠中距離編成、近距離で叩き込めば勝ち目はある


「危ね!?」


 高威力のレーザーが真横を通った

 耐久性能も高くない機体では当たれば一気に体力を持っていかれる


「あれは当たっちゃダメだからなぁ。まぁ連射出来ないから良いけど……今作のスペック知らないから調整入ったかもなぁ……いやでもあんま人気無かったし変わらないかなぁ。悲しいけど」


 攻撃を避けて射撃をする

 相手もゆっくりと動いて避けながら反撃をしてくる

 少しずつ当たり互いの体力が削れ始めた

 耐久性能が低いからか威力低い機関銃でも削れる


「武器威力は多分こっちの方が上だけど装甲の差かなぁ。このままでも削れてるけどこれじゃぁ」


 このまま撃ち合っても恐らく倒しきれず時間切れまで縺れ込む。勝敗を決定的にするには僕はショットガンを相手はレーザー銃を当てる事

 中距離で撃ち合ってる今ではショットガンを使っても射程が足らず当たらない


「攻めてこないよね。戦法も似てるなぁ」


 今が相手にとっての有利な間合い、近づいてこないし離れないで維持している


「攻め込むしかないかぁ」


 ブーストで突っ込んでレーザーを避けてからエイムを合わせてショットガンを放つ

 命中を確認したがダメージが少なかったのか体力の減りがほとんど無い


「……まだショットガンの間合いじゃなかったか。一旦引くか……いや、ここは攻める!」


 牽制射撃をしてさらに接近を試みる、相手に回避行動を取らせるのと少しでも体力を削る為の射撃

 機関銃の攻撃を受けながら突っ込む

 威力が低い機関銃の方は無理に受けても問題は無い

 レーザー攻撃を大きく横に避けて視界から離れて踏み込む

 どれだけこっちの体力が減っていても先に倒せば勝ちなのがこの対戦ルール

 距離を取ろうとしているが速度はこっちの方が上、レーザーに気をつけながらショットガンの間合いを保つ

 機関銃は横に移動して射線に入らない事を意識する

 どれだけ連射性能が高くても射線外の敵は撃てない

 ショットガンを放ち体力を一気に削って射撃の合間に近接武器を取り出して叩きつける

 相手も近接武器を抜いて応戦しようとするが短剣のリーチでは届かない


「残念届かない」


 短剣タイプの武器のリーチ、それはずっと使っていた僕だからこそこの瞬間、届かないとすぐに理解出来た


「僕にその機体で挑むなんて運が悪かったね」


 再びショットガンを撃って削りトドメは近接武器で撃破した

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