表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生転移者の英雄譚  作者: 7氏
第1章 望んだ日々と願う未来
2/11

第1話 それは転生か誕生か

………………。



………………………………。



ここはどこだろうか



………………………………………………………………。



なんでこんなところにいるのだろうか



………………………………………………………………。



いつまでここにいればいいのか



………………………………。



どういうじょうきょうなんだ?



………………。



しこうができない



………。



そういえば俺は死んだんだよな…


ということは、今は魂だけで輪廻転生でもするのか?


であれば、次の宿主を探しているのか、順番待ちでもしているのか?


そうなると、見つかるまでここに居ることになるが…


不思議と不安な気持ちは出てこない。

それどころか安心さえする。


いつまでも…ここに…居たい……ような………



…………………………………………………………………………。



不意に違和感が体を襲う。

まるでこの場所から追い出すように力が働き、それを援護するかのように外へと引き出す力が生じる。



どうするか…


とても心地よいこの場所から出るのはものすごく抵抗がある。


とはいえ、転生をするのであれば行かなければ駄目なのだろう。


そもそもこの力から逃れることは出来るのか?



ん?今何かに触られたぞ!

触られたのは、頭か!


頭?


やばい!引っ張り出される!


「プク、クフ、ほんぎゃぁ〜あぎゃ〜〜あああぁぁ〜(くっ、うわっ、眩し…いたぃ…)」


一瞬外の光景は見えたが眩しすぎて辛い。


何が起きた!?


急転直下なこの状況に頭がついて行かない。


心地よい空間から出された不快感でぎゃあぎゃあ泣くのを止められない。


泣く?


突然のことだったがようやく頭が回り出した様で、少しずつ状況を飲み込むことが出来て来た。


赤ちゃんになった。


そうとしか考えられない。

つまりさっきまで居た場所はお母さんのお腹の中という事なのか。


お腹の中も、今も、普通に思考出来ているのはおかしい…けど


死んだら記憶を持ったまま転生した、という状況なのは間違いなさそうだが……なぜだ?


確か、会社から帰る途中に死んだはず。

上半身と下半身が分かれていたのだ、確実に助からないだろう。

今こうして赤ちゃんになっているなら死んだのだろうし。


その後は、特に何も無かったはずだ。

気持ち良く寝ていたのは恐らくお腹の中だろう。


考えられるのは記憶を無くしてはいるが、神様的な存在にでも会ったとかだろうか?

現実味が無さすぎるな。


では夢か?

これも多分違う。さっき見た光景や痛みは夢では片付けられないだろう。


では本当にただ偶然記憶を持ったまま転生したのだろうか?

そんなことが有り得るのか?

有り得なさで言えば神様と会うのと同じぐらいの事だ。


別に無神論者という訳ではないがさっきの神説と偶然説は考え難い。

ただそれ以外だと特殊な能力だとか、脳を赤ちゃんに移植したとかしか思い付かない。


であれば言えることは1つ、俺の考えられる限りでは絶対に起こらないことが起きた、という事。つまるところ、分からない。


となるとやることは情報収集だが……目を開けるのか…


先程の事を考えるとどうしても忌避感が拭えない。


ふぅ〜……


目は明かりに慣れてきている。

ならば先程のようなことにはならないと考え、渋々だが目を開ける。


そこには、どことなく見覚えのある女性の顔があり―――俺は意識を失った…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ