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家族がいても  作者: いちみ
1/2

家族




今までありがとう。



こうして包丁を持った私は目覚めた。











暗い春、

ある両家庭の長女として生まれた。



一番



生まれた時は流石に覚えていないけど

物心ついた時には周りにはたくさんの人がいて

ヒゲのおじさんだけは怖くて

皆んなからの温もりを感じながら

わたしは日々成長に励んでいたのかな。



皆んなが笑っていたら

何で笑っているのかも全くわからず

その声と笑顔だけで笑っていた。


楽しい場所と感じる、

笑い声が聞こえるその雰囲気が大好きだった。


それは今でも変わらないから

きっと幼少期からもそうなのでしょう。



何をするにも可愛いと、

こうしたら喜んでくれるとわかるのも

わりと早かった方で。


皆んなが凄いと喜んでくれることには

進んで練習してやって見せた。


幼稚園の時にも先生に選んでもらって

かけっこ、鉄棒、たくさん頑張った。

コツを掴むと言う感覚が少しはあったのかもしれない。


運動会では優勝

前にも立たせてもらって飛び跳ねて喜んだ

って言うのは写真を見てしか記憶にないけど

なんとなく楽しかった事だけは覚えている。






数年後、私には妹ができた。


人間というより小動物というか、

(わたしもこんなのだったのかな)

そんな気持ちでよくのぞいていた気がする。


早く喋らないかな、歩かないかな

食べてもなんか戻してくるな


成長が待ち遠しかった。


私も小さかったから余り記憶はないが、

歩けるようになってからは

とにかく私について来てくれていた。


私が何かしてたら真似したり、

ただ、ひとつひとつ行動が遅かった妹は

もうこの時からマイペースな性格が

滲み出ていたんだなと少しニヤつく。






階段もへっちゃら、二人で登ってたある日



ゴツンッ



凄い音がした。



一瞬静かになり

何が起こったのかわからなくなって下を見ると

妹が倒れていた


階段の隙間から下に落下した。



その時の泣き声は覚えている。

聞いたことのない力んだ泣き声。


私は大変な事態になったとすぐ察知した。



両親が駆けつけすぐに病院へ向かおうと

車に掛けて行った。


私は近くに住んでいた父方の祖母の元でお留守番だった。






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