二章 碁盤は目で見るのでなく心で感じる
碁盤は目で見るのではなく、心で感じるものである。碁盤には石の配置や地合いなど、目に見える情報が多く含まれている。しかし、これらの情報は氷山の一角に過ぎない。本当に大事な情報は目に見えないものであり、それが囲碁の本質である。
囲碁の本質を理解するためには、まず自分自身の心を整える必要がある。目の前の石を見つめるだけではなく、自分自身の感覚を研ぎ澄ませて、石や局面を感じ取ることが大切である。これは無心とも言える状態であり、自分自身が石や局面と一体化する状態を指す。
このような状態に入ることで、目には見えない情報を感じることができるようになる。相手の心理状態や思考プロセス、石の可能性など、普段見えていない情報が見えてくる。この感覚を磨くことが、囲碁の上達につながる。
囲碁において大事なのは、自分自身の感覚や美学を追求することである。碁盤には死活や地合いが表れているが、それらを重視することは本質を見失うことにつながる。碁盤の中には、自分自身が追求するべき美学が隠されている。それを探し出し、自分自身の美学を表現することが、本当の囲碁の醍醐味である。
以上を踏まえると、碁盤は目で見るのではなく、心で感じるものであると言える。囲碁の本質を理解するためには、自分自身の感覚を磨き、無心の状態に入ることが必要である。そうすることで、目には見えない情報を感じ取り、自分自身の美学を表現することができるようになる。