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言ってやりました、婚約解消!

「このような状態の私では、ジークフリド王太子殿下の王太子妃は難しいと考えています。」


そう言えばジークフリド様は虚を付かれたように顔を歪ませた。


ほほほっ、顔に出てますよ。ジークフリド様。


よし、このまま推し進めれば婚約解消可能かも!


「ジークフリド王太子殿下もお考えでは、私の今までの行いが殿下のお仕事に迷惑をお掛けしましたし、殿下を慕うご令嬢への嫌がらせの数々、本当にご迷惑をお掛けしました。」


殿下はふぅと粋をはいた。


「そこは覚えていたのか?」


しまった!私はこれはゲーム設定だから知っているだけでーーーー実際に私は虐めをしていない。

でも、王子が『そこは覚えていたのか?』と言ったって事はゲーム通りに事は進んでいるって事よね。


「いいえ、実際ご迷惑をお掛けしたのでしょう殿下も「そこは覚えていたのか?」と仰いました。目覚めてからも侯爵邸の使用人の噂話が耳に入って来ました。実際嫌な噂話でした。そんな私はジークフリド王太子殿下の婚約者など務まりません。それに記憶障害ですし。」と自虐的に笑った。


「そうだな、実際迷惑だった。でも今は違うだろ。」

実際迷惑きまわりない令嬢だったが今はどうだ。全然違う!人間性が変わった程の違いだ。


「いいえ、違いません。私は傷物令嬢なのです。そんな令嬢は殿下には必要ありません。」

そうよ、必要無い。

私の人生にジークフリド様との未来は必要無いわ。

早く受け止めてよ。そうだもう一手え打てば頷くかもーーーー。


「私もお父様にお伝えします、婚約解消しても臣下としてジークフリド王太子殿下の後押しを惜しまないことをーーーー。」


「そこは其方の父であるエンポーリオが考える事だろう。」


「ええ、そうですわ。だからこそ強くお伝え致します。」


「そうか、そこまで考えたのだな。承知したが婚約解消はしない。」


「ーーーーええ、婚約解消なさらない!何故です!私はジークフリド王太子殿下に必要ありません!」


何故だかジークフリド様は婚約解消しないと頑ななのでしょうか?


「私の気持ちは変わりません。どうぞ妖精の可愛らしいグラン伯爵家のミュリア様や黒曜石の様に艶やかな黒髪のエバンヌ侯爵家のレリアン様・頭脳明晰なイヤナ伯爵家のマーガレット様よいご令嬢は沢山いらっしゃいまあす、どうか私の事はお捨て置き下さい。」とwき泣きジークフリド王太子殿下に訴えた。


「承知している、だが改心したのなら今のアディルで構わ無いだろう。」とジークフリド様はニコリと笑った。


おっふ!

どうしてーーーーこうなった?


私はジークフリド様と婚約解消したいだけなのにーーーー。

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