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やはりアディルは王子に嫌われているようです。

前世の記憶を思い出して早一週間、倒れて記憶障害になった可哀相な婚約者に王子様からの見舞いが一切ありません。

あっ、一切ではなったわ、倒れて直ぐに一通の手紙が届いていたわ。

それもーーーー

『お大事、公務が忙しく見舞いにいけません。』

酷すぎる!


「アディルちゃんって王子様にめっちゃくちゃ嫌われているじゃないの。」


そりゃそうでしょう、その様にゲーム設定されて居るんだからーーーー可哀相過ぎるわ。

これは当事者にしか分からないわ。


お父様は王子殿下から見舞いに来ないことをアディルが怒っていると思いすっごくフォローしてくれているが、どの道婚約破棄されるのだ気にする事は無いのに。

以前のアディルなら激オコだったはずだもの仕方がない。


「お父様お気になさらないで、ジークフリド王子殿下もお仕事がお忙しいのよ。」とにっこりと微笑んた。

だから大人しくして処刑エンドや国外追放は勘弁して欲しいと考えている。

領地・財産没収構いません、だからせめてこの国の庶民落ちでお願いします。

そう願って私は王子様のする事に一切反論しなかった。


「大人になったね。ついこの間までーーーーいいや、アディルが良い方向に変わってくれたのだ。私の大事な娘が少し位我が儘でも可愛らしよ。」と私の頭を撫でた。

お父様お優しい。

だから私は変わるのよ、断罪反対!ですもの。


そう、断罪反対!だからあんな手紙でもお返事は書いたわよ。


『親愛なるジークフリド王子殿下

お見舞いのお手紙ありがとうございました。私も徐々に回復しておりますのでお気遣いは無用でございます。アディル』


と嫌味の一筆を送った。


嫌味と気づくか、これ幸いと思うかどちらでもいいわ。

だって私家族に愛されている侯爵令嬢なんですもの。

どうせ主人公達の恋の当て馬の悪役令嬢なんですものお二人で御自由にどうぞですわ。


だ・か・ら、私は悪役令嬢を改めるーーーーてか前世のヨーロッパ貴族の本に書いてあった。淑女とは気持ちを面に出さず微笑み自分の言動が我が家に影響を与えるとあった。

ゲームの貴族令嬢達は庶民のようにヒロインを囲んで大勢で虐めていた。(アディルを含む)


だが本当の貴族令嬢はそんな事はしないのだ。だって我が身が大事なのですから。


私はゲームのアディルのような可笑しな行動はしないわ!


幸いヒーローとは顔合わせをして婚約者になっていますいるがヒロインとは出会っていない〝意地悪してない・酷い暴言・殺人紛いな事〟もなぁんにもして無いんだもの、ジークフリド王子はヒロインを選べば良いのよ。


あっ、でも恋に障害が無いと盛り上がら無いかも知れ無いわ。


う~ん、でもそんなの事知った事じゃないわ、お二人でお好きにどうぞである。


その時ーーーー


「お姉様」と可愛らしく私を呼ぶ声が聞こえた。


やだ!可愛い弟のカインがドアから顔を覗かせていた。


















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