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やっぱり王子様が婚約者でした

アディルに転生して二日目


朝目覚めてから、オレンジ頭の女性の名はミディと言い。

ミディーーーーーが、夜着から日常のドレスに身を整えてくれた。

ミディはアディル付きの侍女でした。


『昨日は驚かせてごめんね』と心の中で謝った。


「お嬢様、今日のご気分はいかがでしょうか?お食事の準備は出来ています。」


「そうですか、ミディさんありがとう。」


「お嬢様、侍女に敬語は無用ですわ。」

ミディはアディル(弥生)を見てお痛わしいと言った顔でアディルを見つめた。


「お嬢様、記憶が曖昧でしょうからメルフェル家の執事からご説明させて頂きます。」


ミディは合図をして、メルフェル家の執事が入って来た。


「おはようございます、アディルお嬢様。メルフェル家の筆頭執事イルメでございます。」


昨日イケメンパパと話していたおじいちゃんだ!

メルフェル家の執事イルメさんだったんだわ。


「イルメさん、よろしくお願い致します。」

イルメさんは、悲しそうな困ったような顔をした。


「お嬢様、我らには敬語は無用です。アディルお嬢様はメルフェル侯爵家のご息女なのですから、堂々となさって下さい。」


「ーーーーーはい。」アディル(弥生)は現日本では爵位が無いので今一つ実感がないので弱々しく返事をした。


執事のイルメおじいちゃんはメルフェル家の歴史と今ある状況を端的教えてくれた。


イケメンパパの名前はエンポーリオ・メルフェル、メルフェル侯爵。エンポーリオパパはサルバトール王国、王宮近衛蒼の第二騎士団長を任務している。

第二があるのだから勿論第一騎士団もある、こちらは緋の近衛騎士団でユーディン公爵が団長を務めいた。

余談だけど、ユーディン公爵の妹がエンポーリオパパのお嫁さんのリリィアンナママは、ユーディン家は燃えるような赤の髪が特徴なんだって。

そしてアディル・メルフェル侯爵令嬢。

サルバトール学園の最高学年17歳、勿論王子も同学年。

そしてーーーーーアンリちゃんが編入してくるんだよ。

その上やっぱり、子供の頃からサルバトール王国の王子ジークフリド王太子と婚約してたのだ。


あー、ここは乙ゲーと同じだわ!

ここは回避するためにも、知らん顔しておこう!


「ちょっと待って、私がこの国の王子様と婚約してるって本当なの?」


「はい、勿論でございます。」


「いや、あかんし。無理やし」あっ、ヤバイ素が出てしまった。


イルメのおじいちゃんがジト目で見てるよ!


「ゴホンーーーーー、いえっ。記憶が無くて動揺してしまったわ!イルメ、本当に私がジークフリド王子と婚約しているのね。」


「左様でございます。」


あー、回避したいわ~。

記憶障害の女は傷ものやし、婚約解消出来るか、エンポーリオパパに相談しましょ!そうしましょ!




その時バンッと自室のドアが開いた。


「お姉様~、目覚めたって本当?」そう言いながら、テテテと可愛く走ってきた、リリィアンナママと同じ髪色に青い瞳の五歳位の男の子。


「いけません、カイン様!淑女の部屋に許しも無く、入ってはいけませんよ。」と厳しくカインと呼ばれた男の子を叱った。


「ごめんなさい、アディルお姉様。」ちょっと泣き目である。


「ふふっ、大丈夫よ。えーとカイン?だったかしら。」

アディル(弥生)はカインの前まで歩き、しゃがんだ。


「アディルお姉様、僕の事忘れちゃったの?」


カインは、我慢出来ず自分が忘れたられた事に泣きそうになっている。

アディルは、カインの頬をそっと両手で挟んだ。


「ごめんなさいね、お姉様は酷い頭痛で倒れた後、遺症で記憶を無くしてしまったの。カイン貴方だけを忘れた訳じゃ無いのよ、お父様もお母様も侍女のミディに執事のイルメもーーーーーメルフェル侯爵の令嬢であることも分からなかったのーーーーー。」


「お姉様ーーーーー。」


「大丈夫、みんながお姉様を支えてくれるから、これからメルフェル家の令嬢として頑張るつもりよ、だからかカインもお姉様に色々と教えてね。」


「勿論です、お姉様。」とカインはにっこりと笑った。


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