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函美咲はドラマを作る

作者:佐田貞子
「やっぱりしんどい。ステージに立つのが怖い」

涙で潤い出した瞳を瞼ではなく両手で覆うように隠した茅乃に誰も声を掛けられなかった。

今日のステージのために仕立てられた色鮮やかな衣装のスカートがこの薄暗いステージ袖に、そして何よりこの重苦しい空気に対してあまりにもミスマッチ。

こんな状況のすぐ近くでこのような事態を引き起こした当人たちの歓声が響き渡る。どうしてそこに茅乃の名前は無いんだ?

「……ごめんね茅乃。でもこれで茅乃の未来を守ってあげられる」

座り込んだままの茅乃の肩を抱いて耳元で囁く。

私はこれから、ドラマを作る。

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