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椎凪瑰の詩集

残闕の朧

作者: 否定

取るに足らない紙礫を屑籠へと

行脚すれば見えないものが見えるのか?

廃棄して至れり尽くせり 従順な飼い犬に

慙愧して磊塊した擦過傷に 巍々と服従の調教を


何時もより

遠退いていた 昏く薄汚れていた

その夢を見て僕は何もかもを捨て去っていく

ふらり 存命の挙句喰らっていく有象無象の取捨選択



啐啄同時 欠けないものは何だ?

蹂躙と暴行の眩むような腥風に 沸々と愎るルーザー

楊枝で刺して 指で差すアイロニー

不貞腐れた間の抜け 鳥籠内の束縛に


有言実行 緘黙症状 吐き捨てて

軋む夜空に跨る 有様 不愉快


劣る動悸に喘鳴轟かせて 如何に嘆かわしいんだ

現に誤り 空鬮の渚 その漣 瑟々と靡く幻想

打たれ抛擲 空蝉の阿鼻叫喚



唖然の粋で 鬱怏の汀

凪ぐ誣妄に啀んで

夜汽車の鈴に 口遊んで

狼狽えて猿真似は終わりさ


常套に首傾げ 現世の上の空

括り付け縫合し とまらないんだよこの苦悶は

鬱々と繰り返し まさに僕は鬱屈の愚民に値する

僕は今でも唆される 欲望という悪魔に

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