表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

254/284

第254話 世界は異物を弾く

 ルイスが操縦するセスナが墜落した。

若く才能あるミュージシャンの突然の死はアメリカで大きなニュースとなった。同乗していた愛娘、2匹の愛犬も助からなかった。


 カントリーミュージックのファンだけでなく、幼い子供を持つ親、愛犬家など多くの市民が悲しみを共有し、SNSでルイスの代表曲のPV動画が広くシェアされた。




「ルイス君、モニカちゃん、ヨル」


「父ちゃん?」

「パパ?」

 狼の姿に戻っていたルイスとモニカとヨルは実家のリビングで神様に起こされた。


「私たち眠っていたの?」

「そうじゃないよ、モニカちゃん」


「俺たちは人間界で死んで、こっちに戻されたのか?」

「ヨルが正解」


 冷静なヨルはすべてを覚えており、状況を正確に理解しているようだがルイスとモニカはよく理解出来ていない。


「ルイス君はことわりを曲げて勝手に転生しただろう。世界が歪みを正したんだよ」

「セスナが墜落したのか?」

「そうだよ」

「俺は世界に弾かれたのか」

「そうだよ」


「カレン!」

 ルイスが四つ足で飛び上がった。


「父ちゃん、カレンは!?俺はカレンの父ちゃんだからカレンを1人にする訳にはいかないんだ!カレンのところに戻してくれよ!」


「カレンちゃんも一緒に弾かれてしまったよ」


 ルイスとモニカとヨルが真っ青だ。

「カレンはどこだ?!」


「そこで寝てるよ」

「そこって何処?!」

 ルイスとモニカとヨルが後ろ足で立ち上がって神様に縋りつく」


「そこ」


 神様が指さす方を一斉に振り替えるとハスキーの子犬っぽい子狼がクッションの上で、すうすう眠っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

よろしければ、こちらもどうぞ。
『飼い主を召喚しました ⋃ ╹ᗊ╹ ⋃』


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ