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第227話 紅茶のパウンドケーキ

「パームシュガーがあれば紅茶でパウンドケーキも作れるよ」


「パウンドケーキ?」

 村人たちが首を傾げる。初めて聞いた言葉なのだろう。


「一緒に作ってみようよ、パームシュガー以外の材料は村にあるよね」

 レシピを伝えたいし、試食が全員に行き渡るように村人たちを巻き込んだ。



 バターをクリーム状になるまで混ぜたらパームシュガーを3回に分けて加え、その都度よく混ぜる。

 そこに溶き卵を少しずつ加えてその都度混ぜたら小麦粉を薄力粉を加えて切るように混ぜる。さらに紅茶を加えて混ぜたら耐熱容器にバターを塗ってから生地を流し入れて平らにならす。今日はダッチオーブンに生地を流し込んだ。

 ダッチオーブンの蓋の上にも焼けた角を置いて上下から焼く。


「今日は薄く生地を流し込んだから30分くらい焼いたら充分かな。厚く生地を流すと外側は焼けても中心が生のままになるから気をつけて」


 使った器具を洗って片付けたら30分経過したので蓋を開けると甘い香りとバターの豊かな香り、紅茶の香りが広がった。


「紅茶と一緒に試食しようよ」

 ウィルコが手際良く紅茶を淹れてパウンドケーキを切り分ける。村人たちもウィルコの真似をする。


「パウンドケーキは冷めてしっとりさせると美味しいよ、さあどうぞ」



 待ちきれない様子だった村人たちが一斉にパウンドケーキに手を伸ばす。


「美味い!」

「これが紅茶の香りなのね」

「甘くて美味しいわ」


 パウンドケーキは好評だったし紅茶の良さも少し理解されたと思う。


「紅茶の茶葉を入れずにプレーンで作っても美味しいよ。紅茶の他にドライフルーツを入れてもいいし、フルーツを入れてもナッツを入れても美味しく出来るよ。飲み物は紅茶が1番合うね」



 プレーンで焼いたらパームシュガーの香りが残って美味しいかも。ココナッツを混ぜてクッキーもいいかも。

 …いやいやパームシュガーじゃなくて紅茶や緑茶の良さを伝えたいのに。

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『飼い主を召喚しました ⋃ ╹ᗊ╹ ⋃』


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