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第193話 イースターのごちそう

「次は前菜ね、デビルドエッグを作ろうよ」


 まずは卵を茹でる。卵を茹でている間にピクルスをみじん切りにして、マヨネーズとマスタードで和えてソースを作っておく。

 ゆで卵の殻をむき、半分に切って黄身をくり抜いて作っておいたソースに潰しながら和えて塩胡椒で味を整えたら白身の穴に詰める。お皿に盛ってパプリカをまぶす。


「美味しそう!これはルイスとモニカも好きそうだね」

「うん私も大好きな前菜なんだ。次はハムを焼こうか」

「いいね!」


 ブラウンシュガー、マスタード、オレンジジュース、アップルサイダービネガーを煮てソースを作る。このソースを塗りながら大きなハムの塊をオーブンで焼く。途中でオーブンから出してソースを塗るのを繰り返すと美味しそうな照りがついて食欲をそそる。


「食べる時はマスタード、マッシュポテト、グレービーを添えていただこうね」

「これは美味しそうだねえ!」

「余ったらサンドウィッチにしても美味しいから明日も美味しく食べられるよ」


……余るかな…余るといいな。


 ギラギラとした目つきでハムを焼いているオーブンを見つめるルイス狼とモニカ狼を横目で見る。完食されそうだな。



「ちょうど旬だからイタリアっぽくアーティチョークを食べようよ」

 イタリアではイースターにアーティチョークを食べるらしい。春っぽくていいよね!


「アーティチョークの芯にニンニクとハーブを詰めて煮こんだローマ風カルチョーフィを作ろう」


 外側の固い花びらを取りのぞいて、茎の皮を剥いたらレモン水に漬けておく。

 ニンニク、アンチョビ、パセリのみじん切りにオリーブオイル、塩胡椒を混ぜたらアーティチョークに詰める。これをお鍋に逆さまに立てて並べたら白ワイン、水、オリーブオイル、塩胡椒で煮込んで完成。アーティチョークって美味しいよね。



「メインはラム肉ね!まずはラムチョップをローズマリーで焼こうか」

「いいね!ラム肉にローズマリーは合うよね」


 ラムチョップは骨ごとにカットした生後12ヶ月未満の仔羊の骨付きのロース肉のこと。レストランで食べるお肉って感じがするよね。


 まずはラムチョップの脂身を削ぎ落とす。洗って水気をふき取ったローズマリーの葉はみじん切りにしてラムチョップの両面にまぶしておく。


「食べる直前に焼くよ。焼く前に塩をふって網で両面を香ばしく焼くの」

 これはこのまま少し置いておこう。



「もう一品、ラムの赤ワイン煮込みを作って終わりにしようよ」


 ラムはもも肉を使うよ。お肉に塩胡椒を振る。ニンニクはみじん切り、タマネギとジャガイモはくし切りにする。ニンジンは食べやすい大きさに切る。


 お鍋にオリーブオイルとニンニクを入れて弱火にかけて香りが立ったらラム肉を焼く。両面に軽く焦げ目がついたら、タマネギ、ジャガイモ、ニンジンを加えて軽く炒める。

 赤ワインとブイヨンを入れたら灰汁を取りながら蓋をして煮込む。

 塩胡椒、ジャム(今日は冷蔵庫にあった黒糖オレンジジャム)、ケチャップを加えてさらに煮込んで煮汁にとろみがついたら完成。


「美味しそうだね、さっきのラムチョップも焼く?」

「うんウィルコにお願いしてもいい?」

「任せてよ!」


 ウィルコがルイスとモニカ狼の食べさせろという圧力に負けずに焼いている間にテーブルセッティングしちゃおうっと。


 インターネット通販で買ったパンとスイーツ、作っておいた前菜を並べる。アイテムボックスに入れておいたからパンはまだ焼き立てでホカホカだよ。


「焼けたよ!」


 ウィルコがラムチョップを運んでくれたのでラムの赤ワイン煮込みとローストしたハムも出す。



「凄いごちそうだね!」

「食べようか」


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『飼い主を召喚しました ⋃ ╹ᗊ╹ ⋃』


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