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第143話 すき焼き忘年会 前半

 年末年始は見守り業務のみと決めているのでシモンさんとテラ様を夕食に招待することにした。ちょっとした忘年会なので豪華にやりたい。

 メニューはすき焼き。重たい洋食が続いたので和食が嬉しい。


「すき焼きって食べてみたかったんだ!」

「ウィルコが和食に興味を持つのは珍しいね」

「ハリウッドスターが来日すると食べるでしょう?」


 そういうことか!

ウィルコがキラキラしているので期待にこたえたい。



「じゃあ割り下から作ろうか」


 いつも通りアシスタントはウィルコです。

お鍋に醤油、みりん、ざらめ、お水を入れて一度沸騰させる。私は甘過ぎないのが好きなのでざらめは少なめに。灰汁が出たらすくってね。


「これで割り下は完成。次に昆布出汁を作るよ」

「昆布出汁?」

「すき焼きの汁気が煮詰まって味が濃くなった時に昆布出汁を足して薄めるんだよ。昆布出汁で美味しくなるし」

「いいね!どうやって作るの?」

「水に昆布を沈めておくと昆布出汁が出来上がります」

「それだけ?」

「それだけ!」

簡単で美味しいよね!


「次にお肉以外の具材の準備。今日は長ねぎ、しらたき、椎茸、焼き豆腐、春菊にしよう」


 しらたきは下茹で。食べやすく切ってから、さっと茹でておく。長ねぎは斜め切り。食べる直前に牛脂で焼くと美味しいよね。椎茸は軸を落としておく。春菊と焼き豆腐も食べやすく切っておく。



「もう一つお鍋を用意してトマトすき焼きもしよう!」

「トマトすき焼き?」

「うん。美味しいって評判のお店で食べて美味しいかったんだ」


 東京の三田にあるミシュランで星を取ったお店の名物で美味しかったんだよね。

 トマトすき焼きで用意するのはくし切りのトマト、1cmくらいの幅にカットした玉ねぎ、フレッシュなバジルの葉っぱとスライスしたニンニク。


「ニンニクで香り付けしたオリーブオイルでトマトと玉ねぎに火を通してから、割り下を注いで作るの。食べる時は生卵じゃなくて少し蒸してある半熟卵でいただくんだよ」

「それ美味しそう!」

「美味しいよ!トマトすき焼きの〆はうどんじゃなくてタリアテッレ!残ったお鍋に赤ワインとトマトピュレを入れてソースを整えたらタリアテッレとバジル、パルミジャーノを入れるんだよ」


「いいね!普通のすき焼きの〆はうどんだよね」

「うどんの〆も美味しいよね。それから今日は副菜を前菜っぽく盛り付けしようか」

「お店みたいだね」

 盛り付けるのはきんぴらごぼうとか普段のお惣菜だけどね。


 テーブルにお鍋と前菜の小鉢などのセッティングを終えて準備はばっちりだ。デザートにカットフルーツも用意してみたので、お店で食べるすき焼きのコースっぽくなったと思う。


 お肉はインターネット通販ですき焼き用の黒毛和牛のスライスをたっぷり買ったから大食いの神様たちを満腹にしてやるわ!


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『飼い主を召喚しました ⋃ ╹ᗊ╹ ⋃』


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