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魔物と話せる少女 少女視点

作者: 白いベーコン

私は生まれた時から変わった能力があるんです。


それに気づいたのは6歳の時。


私が森に遊びに行ったらそこにダイアナウルフという体長1メートルぐらいの魔物が5匹も現れたんです。


この森で魔物を見たって人は今までいなかったので私の住んでる村の子はみんなこの森で遊んでいました。


それなのに私は運悪く魔物に出会ってしまったのです。


魔物を見たのは初めてでしたけどなんとなく「私死んじゃうんだな」って理解したのを覚えています。


ダイアナウルフが私にゆっくりと近づいてきます。


「君名前なんて言うの?」


「え?」


これが初めて私の能力に気づいた出来事でした。




「よーし行くよー!」


「本当に行くの?」


この子はドラゴンのカティ。


ドラゴン年齢で58歳。

人間年齢だと15歳ぐらいみたい。


「当たり前だよ!そーしないとオークのみんなとの約束守れないもん」


「もう仕方ないなー。わかったよ」


カティも納得してくれたみたいでよかったです。


カティは私が背中に飛び乗ったのを確認すると大きな羽を羽ばたいてものすごい勢いで飛び立ちます。


「きーもちぃぃぃー!」


「手を離したら危ないよ!」


カティはいっつも私の心配をしてくれる本当に優しいドラゴンです。





「はい約束通りね」


「「「バンザーイバンザーイ」」」


オークのみんなも喜んでくれると私も自分のことみたいに嬉しいです。


「いやぁ本当にありがとう。俺たちもこれで楽しく暮らせるよ」


「ぜーんぜんいいよ。その代わりまたみんなで遊ぼうね!」


私はオークのみんなに手を振ってお別れをしました。


「けどやっぱりカティってすごいね!」


「そんなことないよ。父上だったらもっと上手くやれたはずだもん」


カティはお父さんのことをとても尊敬しているみたいです。


きっといいお父さんなんだろうな。




「ねぇ今日は僕と遊んでくれる番でしょ!」

「そうだそうだー!」

「俺たちも遊びたいんだぜ」


この子はケルベロスのケロス君。


顔が3つあるから私一人じゃ会話がなかなか追いつかなくて大変だよ。


「けどケロス君と私だけじゃ遊べないよー」


「大丈夫だよ!僕強いもん」

「遊べる遊べる」

「楽しみたいぜ」


「ケロス君達がそこまで言うなら遊ぼっか!」


ということで今日私はケロス君達と遊ぶことにしました。


ケロス君は本当に活発な子で遊ぶのが大好きです。


無茶はしないといいんだけどなぁ。





「うっうぐっっう」


「ど、どうしたんだ!?」


アークデーモンのガリルさんが私が泣いてるのを心配して声をかけてくれました。


「うっうっ、ケロス君が.....ケロス君がうっうぐっっう」


ケロス君ははしゃぎ過ぎて死んでしまったのです。


「そうか。それは残念だったな。なら次は俺が遊んでやろう」


ガリルさんが遊んでくれたおかげで少しだけ気が晴れました。


他にも色んな魔物のみんなと私は仲がいいです。


魔物は本当にとっても優しいんです。


みんな無邪気に遊びたいだけなんです。


「今日は俺と遊ぼうよー!」

「今日は私の番でしょ!?」

「えー僕の番だよね?」


ほら見てください。みんな私と遊ぼうと言ってくれます。


「じゃあみんなで遊ぼうよ!」


「「「そーしよー!」」」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔物大陸に来てから7年が経ちました。


魔物大陸での生活にもすっかり慣れました。


いつも魔物のみんなとの遊び相手をしてくれてありがとございます。


おかげで私もみんなも毎日楽しく過ごせています。


これからもよろしくお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっぱりお礼の気持ちはちゃんと伝えないとダメだと思って手紙を書くことにしました。


すごく短いけど気持ちが伝わればいいもんね。


手紙を封筒に入れて、宛名と宛先を書きます。


あれ?けどどこ宛にしたらいいのかな。


そーだ。直接渡しに行けばいいよね。


「カティーーーー!手紙出しに行くのついてきてー!」


「わかったー!ちょっとだけ待っててー!」


手紙出しに行くついでに今日もちょっとだけ遊んでこようかな。ふふふ。


よろしければブクマ、評価よろしくお願いします。

※2部作となっており『魔物と話せる少女 少女視点』をお読みくださった方は『魔物と話せる少女 陛下視点』もお読みいただければ少女が何をしていたのかがわかると思います。

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