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異世界を8世界ほど救ってくれって頼まれました。~本音で進む英雄譚~(仮)  作者: 八神 凪
World 1

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1-7 情報収集はRPGの基本

 俺達はべらんめぇ口調のイケメンと共に『隊舎』と呼ばれる施設に来ていた。

 話を聞いてみると、ここが俺達の世界で言う警察組織という感じで、警邏中の隊員が曰くつきの武器屋の前でゴロツキがたむろしているという情報を隊舎へ届けてくれたという訳だ。


 というか外であれだけ武器持ったヤツラがウロウロしていたら怪しいよなあ。

 モヒカン軍団はきっとアホしか居なかったに違いない。

 ただ、ボスは見つからなかったそうなので注意が必要だとか。


 とりあえずしょっぴいてきた(古い)容疑者を牢へ入れるからと、会議室のような場所で待たされているというところである。


「あー・・・腹減ったな・・・」


「そうね、結局装備も中途半端だし・・・」

 どさくさに紛れて剣だけ頂戴してきた俺達。まあ、慰謝料という事で問題ないだろう、多分。


「すぐ戻ってきますかね?」


「どうかな。そうだ、今のうちに町のデータを見ておこう。何か怪しいしなこの町」

 俺はコントローラーを取り出し、スタートボタンを押してTIPSを起動する。

 さて町のデータは・・と。あったあった、オッパムの町。

 クリックすると例の機械的音声が流れてきた。


<オッパムの町:緩やかな平野の中心に属する、気候が穏やかで一年中寒暖差が激しくない過ごしやすい町です。近くの草原に出現する魔物もそれなりなため冒険者ギルドは平和となっています。特産品は平野の広大な土地を活かした小麦です。半年前に領主が変わってから町の様相が変化。ゴロツキが闊歩し、犯罪が横行する危険な街へ変化しました。観光者・冒険初心者はご用心。親切を見たらまず疑え>


 最後の部分は人間不信になりそうだな・・・・。

 しかしこれで最初の誘拐事件から、武具屋の騒動の納得は行く。早い所次の町へ行った方がいいのかもしれないな。


「物騒じゃない・・・早く移動した方がいいかしら? さっきのイケメンさんに情報を聞いてみる?」

 綾香が眉をひそめて提案をしてくるが、まずは情報収集した方がいいかもしれないな。


 そして待つこと一時間、イケメンが戻ってくる。


「おうおう、待たせちまったなぁ・・・悪人を牢に入れるだけなのに手続きとか面倒くさくていけねぇや! おめえら昼飯まだか? まだだよな? おい、ニアこいつらにも飯を出してやってくれ!」


 半ば強制的に昼食タイムになり、ニアと呼ばれた女騎士がパスタを運んでくる。腹も減っているし、かなり美味そうだ。しかし油断してはならない。これも罠かもしれないのだ。

 コントローラーをそっとパスタの前に持っていきサーチしてみると、音声の代わりにメッセージが流れ出す。

 ”ミートスパゲティ:特産の小麦で作られた良質なパスタ。ミートは普通”


 どうやら毒とか薬は入っていないようだ。


「よし、二人とも食べていいぞ」

 二人はこくんと頷き、ちゅるちゅると食べ始める。うん、美味い。


「? おかしなヤツラだなぁ? おう、今日もうめぇぞ、悪ぃないつも」


「ありがとうございます」

 ニアはほんのり顔を染めて一緒にパスタを食べていた。

 全員が食べ終わり、武具屋での出来事を嘘偽りなく説明すると、イケメンは調書を取りしっかりと俺達の言葉をメモしていた。喋り方以外はかなり優秀なんだろうと思う。


「あいよ、これで問題ねぇや。おっと、言い忘れてたか、俺の名前はリキッドってんだ、よろしくな。んでだ、兄ちゃん達は冒険者になりたいんだろ? だったら先に冒険者ギルドにいかねぇと筋が合わねえ。ま、見ておいて損はねぇから行ってみるといいぜ。武器屋もカードを持っているかどうかで態度変えるヤツが多いからな」


 リキッドさんはそう言って、ギルドへ紹介状を書いてくれた。

 これがあれば子供でも塩対応されないらしいので、得をした気分だ。騒動はあったが、急がば回れと思っておくことにする。

 後は、この世界の特異点であるシルトについて何か知らないか聞いてみる。冒険者ということなので期待できなかったが・・・。


「シルト? シルトってぇあれか、一年位前に何か竜を倒したとかで王都の姫と結婚したって言うやつか? なあニア」


「恐らく。しかし、最近王の怒りに触れ、城を追い出されたと聞きますね。姫もその後を追ったとか・・」


「最近・・? 領主が変わったのも最近じゃなかったかしら? それと同じ時期ってことは無い?」

 綾香が何かに気づいたらしく、リキッドとニアへ詰め寄っていた。

 フィリアは・・・船をこいでいた。


「お、おお・・? そういやほぼ同じ時期な気がするなぁ? それが何かあるのかい?」


「いえ・・ちょっと気になったものですから・・・・」

 歯切れが悪い返答だが、リキッドとニアは「?」となったまま特に追及は無かった。

 なるほど、綾香の言いたいことは分かった。とすると、向かうところは決まったな。


「陽、領主と王様は恐らく刺客ね」

 間違いないだろう、だが下準備は必要だ。とりあえずギルドへ向かうとするか。

時間かかって申し訳ありません・・!

アルファポリス様で女性主人公の物語を書き始めたりして自分を苦しめている最中です。


いつも読んでいただきありがとうございます!

こっちはかなり適当な更新なのにブックマしてくれる人がいて嬉しい限りです!



【後書き劇場mrk2】


『思いつきで行動すると痛い目を見るいい例ね!』


ニワトリは筆が進むけど、こっちは中々ねえ・・・

逃げるように新しい事を初めて自爆するタイプ


『自分で言っちゃあ・・・』

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