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episode2 特別な時間

騒がしい人ごみ。


あるカラオケボックスの前、友子と爽子はニヤつきながら話していた。


「ねー、どんなイケメン来るかな」


「そうね。楽しみ」


キャイキャイとはしゃぐ二人に近づく影……


「……南!!」


「よ」


ヒョイッと手を上げて、ヒラヒラ振る南。


「え…ちょっ…マジ!?そのカッコで合コンすんの?」


「ん?」


南は自分の着ている服を見下ろす。


ジーンズに、ロゴ入りTシャツ。

確かに合コンに着てくるような服ではない…が…


「ん?なんか変?」


…本人がこんな感じだ。どうでもいいのだろう。


「ま、いーわ…さ、入ろっか!」


爽子は二人を引っ張り、カラオケボックスに入って行った。





「ハイ。戸田様のお連れ様ですね」


「(戸田だったかな…真一君…)あ、ハイ。たぶん…」


「では、3号室です」


にこやかに、爽やかに…「お楽しみください」と言った受付の男性に、友子は見とれていた。


長い廊下の突き当たりに、3号室が見えた。


「お、友子。合コンが始まる前に…イイ男見つけちゃったか!!」


ニヤリ…と、爽子。爽子は勘が鋭いのだ。


「も、もう!爽!!」


頬を膨らませる友子。図星だったようだ。


「…3号室」


南はドアを開けた。


胸を高鳴らせる友子と爽子。


ガチャ―――


「お――!!来たね!!旭校!!」


目の前にいたのは、願ったとおりのイケメン3人組だった。


女子3人は、男達が座っているソファーの、テーブルをはさんで向かいにあるソファーに座った。

部屋の奥に、テレビがある。

テーブルの上には、マイクの入ったカゴが置かれていた。


「ん。じゃ―自己紹介ネ」

友子たちから見て一番右に座る、茶髪のイケメンが言った。

「俺は、戸田真一(とだしんいち)。ヨロシク」

ニカッと白い歯を見せ、はにかんだ。

今度はその隣の黒髪でメガネをかけたイケメン。

野田勝(のだしょう)。」

そして最後に、黒髪のカリスマっぽいイケメン。

苅谷健(かりやけん)。よろしく」

そう言って髪をかきあげた。


瞳をキラキラ輝かせる友子と爽子。南は呆れた顔で二人を見る。


「じゃ、そっちも自己紹介、お願いっしまーす!!」

パチパチと手をたたく真一と健。勝は黙って女子を眺めている。


「ハイ!私…佐々木友子です。よろしく」

可愛いね〜と、男子。(勝以外)

友子は少し頬をピンクに染める。


「私は、佐倉爽子。よろしく」

上品な高校生を振舞う爽子に、友子と南はあきれ顔。

だが男ドモはすっかり騙され、うおー、、お姉さま系だー!!いーなー!!…とかなんとか言っている……


「ほら、南も!!」

爽子に「早く!!」と小声で言われ、南も仕方なく自己紹介。


「鈴木南。まぁ…ヨロシク…」


つまらなそうに言う南に、焦る女子。


「あ…ゴメンネ!!この子いつも無愛想で…っ。でも、ホントはイイ子だからっ」


友子、すかさずフォロー。

「いや、ツンツンした子も可愛いし。な!勝、健!!」

真一は相変わらずの笑顔でニコニコ言った。

「ああ、とっても魅力的だよ」

健も同意。

「顔は美人だしね。健、タイプだろ?」

横目で健を見て言う勝。

「ごもっとも」

健は肩をすくめ、言った。



ホッとする女子。



「じゃあさ、そろそろ歌おーぜ!!」




「〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪」


熱唱中…


友子と健は、意気投合し…一緒に【愛と青春の物語】という、クサすぎる題の歌を歌っていた。


一方、爽子と勝は…同じ映画のファン同士で、一気に距離が縮まった。


そして南は………



歌本をガン見……していた……


明らかに“帰りたいオーラ”がムンムンと出ている。


「ねぇ。合コン嫌いなの??」


「うっわ!!?ビックりした!!」


「あ、ごめん」


後ろから体を乗り出し、話しかけてきたのは真一だった。


「…別に、嫌いなわけじゃないけど」


「ん?じゃ、俺たちが気に入らなかったワケ?」


「…それも…ナイけど……」


「じゃぁ!」


グイッと、南は真一に腕を引っ張られた。


「楽しもーよ!!!」


やっぱり、笑顔。

不覚にも南は…少し緊張していた。


久しぶりの…緊張だ…



マイクを握らせれ、歌わされ。


笑わされ、怒らされた。



南にとって、少し…特別な時間になっていた。







「楽しかったね〜」


時刻はもう、午後10時。カラオケボックスの前で、友子は嬉しそうに言った。

「ええ。とても。また会えるかな?」

と、爽子。

「じゃあ、明後日とか空いてるかな?」

真一は携帯を覗きながら言った。

「うん。だいじょーぶ!」

爽子と友子。


南は自分の腕時計を見る。

「お…もー10時か…!?」

慌てた様子で足を地面に踏みつけた。

「やっべ…、今日姉キが早く帰って来いって言ってたんだっけ…!」


それを聞いて、真一は、

「え、ネーさんいんの?南。意外」

「どーいう意味だ?それ?」

楽しそうに会話する二人を見守るように…友子と爽子は見ていた。


「じゃ、もう行くわ」

「ん。じゃ―あさってな!!」

「バイバーイ」


お互い手を振りながら、離れていく6人。



暗い夜道に、ネオンや電灯が…輝いていた。



これが、6人の出会い。






   ―つづく―




―――自己紹介シリーズ―――


2.佐倉爽子


18歳


身長…168cm


性格…お世話好き(笑)

   面食い、以外としっかり者。


好きな食べ物…アイスクリーム、ケーキ


嫌いな食べ物…納豆、あんこ


背番号…5番


ポジション…ライトアタッカー(キャプテン)






どうも、こんばんは。ぞうのはなです。


episode2、いかがでしたか?

面白くない!!と思った方!!

読むのやめないで下さいね(笑)

まだまだこれから、ですから。


それから…

この小説への応援メッセージ、感想、ダメだし…

待ってますm(_)m


注:苦情は受け付けません

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