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異世界釣り暮らし  作者: 三上康明


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52 釣りたてヤリイカのイカそうめん

 クロェイラが美少女モードになったので、おれたちは釣ったヤリイカを持って酒場へと場所を移した。皇帝たちが呆然としているうちに逃げたとも言う。どうやらヤリイカは釣ったものを持ち帰っていいらしい。

 時間的にもかなり遅いので、カルアとスノゥが眠気の限界となり、疲れ果てたランディーとともに宿へと帰った。


「頼む、塩辛だけは作ってもらってくれ!」


 とはランディーの言い分である。ランディーの趣味が渋い。おれも塩辛大好きです。


『あーあ、イカは新鮮なときに食べるのがいちばん美味しいのに』

「しょうがないよ。もうこんな時間だし……っていうか海竜なら新鮮な魚以外食べたことないだろ」


 酒場でヤリイカを厨房の人に渡すと「こんなに釣ったのかよ!?」と驚かれた。

 今回は、自分たちで食べる用なので調理費を渡すことにする。

 ただイカそうめんを作ったことがないらしいので、それはおれが直接料理することにした。


『ハヤトって料理ができるの?』

「魚限定だけどね」

『ふふん。いちばん重要な料理ができるんだったらそれでいいじゃない』


 しかし美少女モードだとやたら親しげになるのな。リィンも距離感を計りかねて、さっきから口を開いては閉じ、口を開いては閉じしている。酸素不足の金魚かな?

 まあ、海竜のことは置いておいて。

 イカそうめんである。

 釣りたて、絞めたてのイカは半透明だ。これがだんだん茶色っぽくなるんだよな。さらにその後はまっ白になる。まっちろ。さすがにそうなると刺身は無理だな。


 背を手前にして包丁をスッと入れる。うーむ、切れ味抜群。さすが鍛冶のプロが造った出刃包丁だ。

 イカの目の辺り——ボディーをつかんで引き抜くと、筒の中にあった内臓(ワタ)がごっそり取れる。墨袋もあるから破かないようにしなきゃな。

 で、わりと大きめで茶色い袋があって……これが肝なんだよ。「漁師焼き」みたいなの、居酒屋にあるじゃん? アルミホイルでぐるぐるに巻いたイカを焼いたやつ。あれに入ってるどろっとした濃厚なヤツはこの肝を入れてる。

 イカそうめんには使わないけどね。

 イカの耳——エンペラともいう部分に指を入れて皮を剥いていく。イカはきれいに皮が剥けるから楽しい。カワハギと並んで剥きやすいわ。


 で、ここで筒の部分を確認する。半透明の身に、白い筋が入っていることがある。

 寄生虫のアニサキスくんです。

 サバにもいる、釣り人にとっておなじみの寄生虫。

 白くてうねりんうねりんしているヤツで、ちょっと傷をつければ死ぬ。冷凍しても死ぬ。めっちゃ弱いくせに——もし生きたまま飲んでしまうと、ヤバイ。人間の胃の中で活動的になり、胃の壁に食いつく。

 死ぬほど痛いらしい……実際に死ぬことはほとんどないみたいだけど。

 そんなに痛いなら、できるなら死ぬまで経験したくないわ。

 アニサキス対策は簡単で、冷凍するか、包丁で細く切れば刃が当たるからそれで死ぬ。食べるときによく噛んでも死ぬ。

 もちろん、イカなんかは目視ではっきり見えるので包丁の先で取って捨てることもできる。


「ん……いないな」


 と思ったら、このヤリイカにはアニサキスがいなかった。

 もしやこの世界にはアニサキスがいないのでは? ビグサーク王国で魔サバを出してもらったときにも生で余裕だったし。

 楽観的過ぎるね。


『イカそうめんってなんなの?』

「この身の部分を細く切って、醤油でつるりと食べるんだよ」

『ほう……醤油とは?』


 ああ、醤油も未経験か。

 おれが数滴、小さい皿に出してやると、ぺろりと舐めた。


『これにイカを合わせるのか……まあ、悪くはない』


 クロェイラさん、ヨダレが出てますよ?

 人間離れした美少女になっているのに残念だな——と思ってリィンを見ると、リィンもヨダレが出かかっていた。残念仲間か。


 ここまでさばいたらあとは簡単だ。

 身を切る——できるだけ等間隔に。

 食材を切るときは等間隔に。

 歯ごたえも変わるし、火を通すときには通り方も変わってしまうからだ。

 腕の根元に包丁を差し込んで、ぶっつりと、げそを切り落とす。

 げそは吸盤を指先で取ったほうがいいね。これも口当たりが悪くなるから。


 イカの口は「とんび」とか言うんだけど、焼いて食べると美味しい。

 一度、串揚げにしてもらったことがあって、あれも絶品だったな。ソースと油の味が、こりこりした歯ごたえとイカの風味によく合って……やべえ、腹減ってきた。急ごう。


「これでよし」

『できたのね! ——ん、その肝はどうするの? 捨てるならあたしが』

「いやいや、これは塩辛作りに使うから」


 とりあえずイカそうめんからだ。こればっかりは鮮度勝負だからな〜。

 皿に盛りつけて、うきうきしながらテーブル席へと戻る。


「……は?」


 フロアの雰囲気があまりにもさっきと違った。

 おれは、おれたちが座る予定だったテーブルに——すでに2人が座っているのに気がついた。


「あなたは料理もできるのですね」

「…………」


 酒場の粗末なイスがまったく似合っていない——この国の頂点、ノアイラン帝国皇帝と、申し訳なさそうな顔をしているディルアナがいたのだ。

 酒場なのに……酒場なのに……お通夜みたいに静まり返ってるよ!!




「まあ、ヤリイカを細く切ったの? お刺身……というわけではなさそうね。これはどういうふうにして食べるものかしら?」

「…………」

「手に持っているのは醤油? ふうん……やっぱりお刺身?」

「…………」

「どうしてそこに立ったままなのかしら。座ったらどう?」

「……いや、ちょっと……」


 何の気なしに話しかけてくる皇帝。なんかもういろいろおかしい。


「陛下、恐れながら申し上げます。彼は、陛下がこの場にいらっしゃったことに驚いているのでしょう」

「そうなの? 確か、ハヤトと申しましたね」

「えっと……はあ、そうですね。ディルアナさんの言われたとおりですけど……なにしに来たんですか?」


 おれが聞くと、騎士たちがこちらをにらみつけてくる。「なにしに来た、だと!」「なんという口の利き方だ」とか言いながら。もうやだ。帰って欲しい……。


『ハヤト』


 くい、とおれの服を引いたのはクロェイラだ。

 そうだ、皇帝と対等に話せるのはクロェイラだけだ。ここはクロェイラにすべてを任せてしまおう。


『早くヤリイカ食べたいから、それちょうだい。人間は人間同士で話していて』


 むしろさっさと逃げられた!

 だよね! クロェイラはイカが食べたいだけだもんね!


「……わかった、食べよう」


 おれは皇帝がいるテーブルを避け、空いているテーブルへと向かい、腰を下ろした。

 すると向こうから皇帝が立ち上がってやってくる。他のお客たちは皿とジョッキを持っておれたちのそばから逃げていく。

 ドーナツ化現象再び!


「あら、こちらに座るの?」


 おれの横にしれっと座る皇帝。反対隣にはリィン、その先にクロェイラだ。


「え、ええ……皇帝陛下におかれましては下々の視察がおありでしょうから、その邪魔をしてはいけないと愚考しまして……」

「あなたたちに会いに来たのよ」


 やっぱりそうかよ! いやすぎる! こっちに用事はないと言って引き下がる相手じゃないしさあ!


「な、なにかご用でしょうか……」

「それより先に食べてしまわない? 海竜がじりじりしているわ」

『早くしろ、ハヤト』


 ううう……おれは皿をテーブルに置いた。取り皿に醤油を垂らす。生姜もすり下ろしてあるので好みでつけるといいと告げた。


「じゃ、じゃあ食べようか……」

『うむ!』


 店内の客という客たちがこっちを見つめているのがほんとに居心地悪い。

 だけどそんなものを気にしないクロェイラは2本の指でイカそうめんを5本くらいつまむと、醤油にだばっとつけて口に放り込んだ。


『! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』


 クロェイラの顔が満面の笑みに染まる。左手を頬に当てて咀嚼を続ける。ぶつん、ぶつん、と口の中でイカを噛みきる音が聞こえてくる。すっげー音。そんなに歯ごたえあるのか。

 ごくり。

 喉が鳴った——あれ、おれの喉? じゃないよな。鳴ったのは……。


「——ハッ。さ、さあ、それでは余も食べようかしら」


 皇帝陛下である。

 皇帝は箸を手に取るとヤリイカをすくって醤油にさっとつける。いちいち仕草が美しい。

 ぱくり、と食べると、


「んん〜〜!」


 思わず、という感じで声が漏れていた。

 右手に箸を、左手は頬を。

 クロェイラとまったく同じスタンスだ。くねりんくねりんしている。


「ど、どうですか?」


 思わず聞いてしまった。

 イカを呑み込んだ皇帝は、とろんとした目を宙に向けて、


「美味しいわ……これほど単純な料理なのに、いえ、単純だからこそ伝わってくるのね。ヤリイカの身の引き締まり、噛むほどにじわりとあふれるイカ本来の甘さ。お刺身と違って細く切ってあることの理由もそこね。切り身が大きければ噛みきれないもの。いい包丁を使っているわね。切ったタイミングで身がまったく崩れていない……。釣りたてのヤリイカを食べたのは初めてだけれど、今まで食べてきたイカがなんだったのかと思うわ。まさに別格……」


 絶賛だ。つーか長げぇ。

 そんなに美味しいの? と思いながら皿を見ると——、


「あれ!? あとちょっとしか残ってないじゃん!」

『む?』

「クロェイラ、食べ過ぎだよ!!」

『目の前に食べ物があるというのに、なにをのんびりしてるのよ』


 あわてておれが皿を取り上げる。皇帝がまだ食べたそうな顔をしているけど、さすがにここは譲れない。釣ったのはおれで、さばいたのもおれ。


「いただきます!」

「あっ」


 目の前でぱくっといった。

 お、おおお……うめえ! っていうか甘めえ! いやーヤリイカはヤバイな。釣ったばっかのヤリイカはイカそうめんに限るな。

 残りをリィンに差し出すと、


「え? え? あ、あの、わたくしは……」


 リィンは、物欲しげな皇帝と、難しい顔をしながらもちらちらヤリイカを見ている絶賛やせ我慢中のディルアナ子爵を見比べる。

 ディルアナも席についていたのでこのテーブルは5人でちょうどいっぱいになっていた。

 あとはその後ろに並ぶ騎士たち。めっちゃ圧力かけてくる。「陛下に譲れ」「陛下が欲しそうにしておられる」「わかるだろうが」という感じで。絶対やらん。


「そのぅ、お、お腹が空いていませんので!」

「いいから食べなさい。めっちゃうまいよ。しばらくイカ釣りに専念したくなるほど」

『あたしが食べようか?』

「お黙り」


 むちゃくちゃな言い訳をしようとするリィンの前に、皿をぐぐいと突き出す。

 観念したようにリィンは箸を手に取ると、残りわずかとなったヤリイカを口に運ぶ。


「ん〜〜〜〜!!」


 リィンがとろけるような笑顔を浮かべた。


「ぷっつりとした歯ごたえと、イカの甘さがたまりませんね……!」


 この顔が見たかったんだ! やったぜ。


「——それで、まさか皇帝陛下がイカを食べにきただけっていうことはないですよね?」


 厨房から、できあがったヤリイカの料理が出てき始める。

 店員が「畏れ多くて近寄れない」と言うので——これってたぶん「面倒事に巻き込まれたくない」ってことだと思うんだが——騎士が代わりに運んでくる。「毒味」と言いながら少しだけ食べるんだよな、あいつら。それを見た他の騎士が「次は俺」「いや、俺だ」と皿運びを志願するようになってしまった。騎士たちはアレか、腹が減ってイラついてただけなのか? おれたちに圧力かけたりしてたのって。


「ええ……海竜との話が途中でしたから」

『むぁみ? あふぁふぁひわ、ほふぁいふぁふぁすほほ……』

「クロェイラ、お願いだから呑み込んでから話して」


 口にヤリイカのソテーをこれでもかと突っ込んだ残念美少女は、ごくん、と呑み込んだ。


『ふん、我には人間と話すことなどなにもない』

「威厳だそうとしてるところ悪いけど、口の周りにソースべったりついてるぞ」

『なに! 拭け!』


 腕組みしてとにかく偉そうだ。リィンがかいがいしく拭いてやっている。放っておけばいいのにとは思うのだけど、リィンの優しさは天使級だからね。仕方ないね。

 そのとき、皇帝がさっと手を挙げた。

 騎士たちがぐるりとおれたちのテーブルを囲み、マントを広げる。

 外からの視界が遮られる。それに……音もだいぶ小さくなったような?

 皇帝は声を低くして言う。


「ごめんなさいね。ほんとうはもっと情報統制しなければならないのですが、今を逃したらあなたに次いつ会えるかわからないものですから」

「あのマントって、なにかこう、音を遮断したりするような効果があるんですか?」

「そのとおりよ。それで……海竜の言った『竜人文書(りゅうにんもんじょ)』……これは人間の間では『人竜文書(にんりゅうもんじょ)』と呼ばれているのですが、これを見せていただきたいの」


 皇帝がクロェイラに要求する。


『……なにを言うておる。かの文書は竜が持つものも人間が持つものも中身は同じ。見比べてどうする』

「あなたの言うとおり、人間は『人竜文書』を保管しています。ですが国ごとに分割しているのです」

『分割? 文書を切り取って分けたというのか? 愚かな……』


 愚か、という言葉に騎士たちの表情筋が強ばる。

 も、もう、ケンカは止めようよぉ! ヤリイカが美味しくなくなっちゃうよぉ!


「ええ、あなたたち竜から見れば愚かと見える行為かもしれませんね。ですが、余ら人間にとって重要なことでした」

「恐れながら、陛下。わたくしめも『人竜文書』の存在は知っておりましたが、分割保管されていることは知りませんでした」


 ディルアナが口を挟む。


「わざわざ海竜の文書を見るまでもなく、文書の写しを見ればよいのではありませんか……?」

「それはできないの。『人竜文書』は種族の存亡に関わる契約。文書の複写は禁じられ、口頭でのみ内容を伝えることができるよう魔法的な制約がかかっているから」

「そんな……」


 すげぇ、めっちゃファンタジー。

 コピーできない文書か。写真とかに撮ったらどうなるんだろ。


『つまりはお前たちが保有している文書を、人間が互いに見せなくなって久しい。ゆえに内容が把握できない部分があると? それを原本を見ることで解決したいということか? くくくっ。くだらんのう。人間の欲はかくまで深いか』


 どういうこと? なんで見せあいっこしないの?

 わからないでいると、リィンがそっと教えてくれた。


「——『人竜文書』の存在はわたくしも聞いたことがありましたが、これまでに重要な存在ではありませんでした。口伝でしか伝わらないにせよ契約の概要は各国とも把握していたので。ですからこれまでこの文書が外交上の争点になることもなかったと言えます。……しかし、正確な情報がないということはそれだけでひとつの交渉カードになるのです」


 なるほどねぇ……だからクロェイラも人間の欲がどうとか言ったのか。


「海竜よ。誤解なきように言っておきますが、契約が履行されている現在、文書そのものの内容を知らずとも人間は……我が国ノアイラン帝国は問題ありません」

『ならば今さら知る必要もあるまい?』

「そう——思っていました。ですが今日、聞いたような内容はいただけません。海竜は浅い海域に入り込むことすらしないのかと思っていましたが、これが、『入るだけならば可能』となると、海上政策上大きな問題点が出てきます」


 皇帝は説明した。

 帝国内には浅い海域で囲まれた深い海域がある。

「浅い海域が外側にあるから海竜は入ってこない。だから漁が可能だ」とこれまでは考えていたのに、この前提が崩れた。例外的に安全だと思っていた深い海域が、危険なものになるのだ。


「細かい文言を確認したいと思うのです。開示していただけますね?」

『ふん。それこそ人間同士で見せ合えばよい』


 それができれば苦労しないのだ。

 10年前とかにまで戦争をしていたような世界だ。

 たとえばノアイラン帝国がビグサーク王国に文書の交換開示を申し入れたとしても、ビグサーク王国は断る可能性が高い。あるいは交渉を引き延ばし、なぜノアイラン帝国がそんな申し入れをしてきたのか、なにが目的なのかを探ろうとするだろう。その理由を知った上で、交渉を優位に進めようとする——ってリィンが教えてくれた。さすが天使、有能。


「人間には人間の事情があり、なかなかそうはいかないのです」

『それこそ勝手な話だ。海竜の知ったことではない』

「『人竜文書』にはこうあります。『同内容の2通のうち、一方より開示の依頼があった場合はこれを開示する』——今、余が申し入れたように開示を依頼すれば竜が断ることは許されません」

『…………』


 クロェイラがムスッとする。

 皇帝の言ったことは事実なんだろうか。


『お前が持っている内容は、それか』

「ええ」


 にっこりと微笑む皇帝。そうか。今の内容は、ノアイラン帝国の持っている「人竜文書」に書かれている内容なんだろう。

 ていうかクロェイラもよくそんな契約内容を覚えてるな。


『ならば好きにするがよい。我らが海竜の巣にまで来たら見せてやろう』

「言いましたね?」

『二言はない。だが海竜の巣がどこにあるのかも知らぬだろう? ヒントをやろうか——水深15メートルなんか比べものにならないほどに深い海の底だ』

「どこにあっても構いませんよ。行くのは、余や騎士ではありません——ハヤトですから」

『なぬ?』


 えっ?

 えええええ!?


「ノアイラン帝国皇帝として釣り人ハヤトに依頼したいと思います。『人竜文書』の内容を確認してくることを。まさか——海竜クロェイラともあろう方が、加護を与えた人間の要求を断ることはないでしょう?」


 にこりとして皇帝の目がこちらを向く。


「依頼を達成してくれたらあなたの望むものをなんでも上げましょう。さっき伝えた貴族位や大金はもちろん、用意できる限りすばらしい美女も手に入れられます。どうですか、ハヤト?」


 それって囲い込む気満々じゃないですかー! やだー!

イカを刺身で肝醤油にする場合もあるようですが、私は醤油のみがいちばん好きですね。わさびもなしで。

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