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第六話____大工は策士

さて夏ということで前回から ありきたりなホラー要素?を入れてみてますけど どうでしょう?


ようやくこの小説も盛り上がる回に入ったのではないかなと思っております!


前回 最後に黒いフードの男が現れましたが 今回その男とシグマはどう戦うのでしょう!

シグマはとっさに 鎌の攻撃をかわす。


肩が痛い 見ると肩からは血が溢れ出していた。

シグマは攻撃をかわしたつもりだったが 僅かに攻撃をくらっていたようだ


致命傷ではない事を確認し シグマは急いで家を飛び出した。決して戦おうなんて事は考えなかった。少しのかすり傷で これだけの怪我を負わせる相手に敵うはずがない


とにかく街を目指して逃げた

いつもより森が広く 長く感じる

フードの男は余裕があるのか わざと追いつかない速度で走っている


いつものシグマなら『なめやがって』と怒りを見せていたかも知れないが そんな余裕はどこにもなかった まだ昼だというのに影で暗くなっている森が、シグマの恐怖心をより一層駆り立てた


しばらく走ると森に光が差し込んだ

出口だ


外に出たからといって助かる訳ではないが 森を出ない限り助かる可能性は0に近い 外に出たところで助かる可能性が1しかないとしても、その可能性を信じるしかなかった


ふと後ろを振り向くと、フードの男はスピードを上げ追いついてきた どうやらシグマを森から出したくないらしい。


シグマはとっさに右手を握りしめ力を込めた

ふっと開いた 手の中には数十本の釘があった


シグマは その内の二本をフードの中の赤く光る目に向かって投げた 男はその釘を軽く鎌ではじき飛ばす と同時にバランスを崩し 転びそうになった


シグマは男が最初の釘に集中しているうちに 足元にも釘を刺していたのだ。

男は足元の釘に気付かず それに引っかかりバランスを崩したが転ぶ事はなく、すぐに態勢を立て直した


それも全てシグマの計算の内だった

バランスを崩した事によって多少スピードは落ちた 本当に僅かな変化ではあるが コレで少なくとも森は抜け出せる


と思っていたが男は予想を遥かに超える速度で走り、シグマは回り込まれてしまった そして男は再び鎌を勢いよく振り下ろした


シグマは自分の首めがけて勢いよく降りてくる鎌の側面を本気で殴った その瞬間 何かが宙を舞う


鎌の刃だ 鎌の刃が折れて宙に飛んでいた


シグマな息を切らしながら口を開いた


「ここまで全てが俺の計算通りだぜ」


シグマは一番最初に鎌を見た時 確かに大きなヒビが入っているのを確認していた そして先程投げた釘は決して足止めのためだけではなく そのヒビをさらに大きくするために わざとはじかせるように投げたものだった


シグマが勝ち誇っていると男は小さく不気味な笑い声をあげながら二つ目の鎌を取り出した

そして再びシグマに向かって振り下ろした


「これもまた計算通りだ」


シグマのそのセリフと共に頭上で違和感のある音がした

その音が発生した場所からは、なぜか巨木の枝が勢いよく落ちてくる

男は上を見上げ状況を確認すると同時に大きな音と共に、その木に潰されることになった


落ちてきた木というのは この次元の鳥類の一部が好んで食べるものだった 大きな枝の根元にはその鳥類の、食べ跡があり かなり細くなっていた そこにシグマが打ち上げた鎌の刃が刺さり木の枝を切断したのだ


シグマは急いで森を出ようとすると 木の枝の下からは黒い霧が漏れ出す。 その瞬間木はバラバラに切り裂かれ 潰されたはずの男が姿を現した


シグマは驚きを隠せなかった


「これは計算外だ……」


さて 色々頭をひねらせ 生存ルートの希望が見えてきたシグマでしたが 最後にまさかの計算外の出来事が起こりました 次回一体どうなるのでしょう?

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