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第二十四話____待ち望んだ日々

この静けさはシグマにとって恐怖でしかなかった


赤髪の女が食べていたその肉に対し嫌な予想をせざるを得なかった


人...?それともほかの種族?

考えれば考えるほど恐怖心が強くなる


赤髪の女は静かな口調で答えた


「雲山羊」


「それってどんな種族なんだ……」


「? 種族というか家畜だ」


「ん?家畜……あー!家畜ね〜」


シグマの全身に安心の波が流れ込んだ

シグマが安心感に浸っていると赤髪の女は立ち上がった


「ごちそうさま……それじゃあ失礼する」


「ちょっと待って」


帰ろうとする赤髪の女をシグマは呼び止めた


「どこに行くんだ?寝場所なんて無いんだろ?」


「寝場所ならそこら中にある」


「女が一人で野宿なんて危険すぎる」


「じゃあこの家で寝かせて」


「え?いやその いいんだけどベッドが一つしかなくて」


「問題ない」


「いやいや問題大ありだから!一つのベッドで男女が二人で寝るなんて今の俺には出来ねーから!」


「何を言っているんだ?ベッドで寝るのは私だけ 君が野宿をすればいい」


「はぁー!?んなこと出来るわけねーだろ!」


「そう 君には出来ない だから私はここには住めない それじゃあ本当に失礼する」


そう言い残し赤髪の女は去っていった


家の中が静まり返る

軽くため息をつきシグマはベッドに飛び込んだ


「もう街には行けない この森じゃあ誰かに会うなんてこともそうそう無い 完全に一人になったんだな俺……」


シグマはふと窓の外を見た

窓から見えるのは大いなる自然と鳥などの生き物


「誰かの胸でも借りて泣き喚きたい気分だ……」


「私があなたを受け止めてあげる ほらおいで」


エリカの声と動きが脳内再生される


「やっぱり借りたくない……さてと まだ午前中だ仕事でもするかな」


そう言うとシグマは買っておいた斧を持って家を出た

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