ドラゴンと初春【200文字小説】
青い空に向けて口笛を一つ吹く。
少し下手なそれはまだ冷たい風に乗りどこかへと運ばれていく。
それに反応するように背後で体を丸めているドラゴンが小さな唸り声をあげた。どうやら、彼の安眠を妨害してしまったようだ。
「すまない。起こしてしまったな」
不機嫌そうな彼の顎あたりをなでてみると、彼は満足したらしく顔を下ろして眠りにつく。
男はそれを確認すると、ドラゴンにもたれかかり、春を届けに来た風の中で眠りについた。
青い空に向けて口笛を一つ吹く。
少し下手なそれはまだ冷たい風に乗りどこかへと運ばれていく。
それに反応するように背後で体を丸めているドラゴンが小さな唸り声をあげた。どうやら、彼の安眠を妨害してしまったようだ。
「すまない。起こしてしまったな」
不機嫌そうな彼の顎あたりをなでてみると、彼は満足したらしく顔を下ろして眠りにつく。
男はそれを確認すると、ドラゴンにもたれかかり、春を届けに来た風の中で眠りについた。
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