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統べる者の旅の行く末  作者: モルドレット
2/2

プロローグ(下)

こんばんはー、投稿が遅れてすみません

まだ慣れてないので、許してくれるとありがたいです。

 父さんが激辛リンゴ食べ、気絶したお兄さんを背負いながら村に帰る途中、僕は、


「全く・・・父さんが、アレをそのまま食べさせるから・・・」


「いや、お前が持ってきたから・・・」


「え?普通見れば分かるでしょ? うちで作ってるんだからさぁ」


「ぐっ、それを言われたら言い返せないが、でもな!」


「でも・・・何さ?」


また、父さんをからかっていた。 やはり父さんをからかうのは楽しい。


「うっ、な、何でもない」


「わかればいいんだよわかればー。大体父さんはいっつも」


「(ジンのくせに生意気な)」


「父さんだって人の事言えないでしょ!」


「ん?どうした?独り言か」


父さんは、珍しくボクをからかってニシシッと笑っていた。

ボクは少しムカついて、仕返しをしようと考えいたら、


「父さん、その人目が覚めてるよ」


「お、目が覚めたか? だが村が近いからもう少し寝てていいぞ」


「・・・・・・・・・」


「どうした? 気分が悪いのか?」


父さん気づいてないようだけど、ボクはお兄さんが喋らないことにちゃんと気付いた。


「父さん、たぶんだけどこの人喋れないんじゃないかな?」


「あ、喋れないのか? それは・・・すまん」


父さん、まだ気づいていないんだ。 いい加減気づこうよ、まぁ父さんだから仕方ないか。


「いや、父さん別に深刻な問題とかじゃなくてさ」


「ほら、アレ・・・、そのまま食べさせたじゃん。父さん(・・・・)が」


ボクは優しいから、気づかない父さんのために誰がお兄さんを喋れなくさせたのか強調して教えた。


「・・・ジン、お前は俺をいじめるのか?」


「べっつにー?僕はただ思ったことをそのまま言っただけだよ?」


(ボクは思ったことをそのまま言ったけど、父さんをいじめてはないからかっているだけだ。)


「そうか、なら一つ教えてやる。本当のことを言わない方がいい時だってあるんだぞ」


「でも今はその時じゃないね」


「・・・あ、村だ! 急ぐぞジン!」


「また逃げた・・・」


「に、逃げてなんかないぞ!」


「あ、そうだ父さん。今日ジャンのとこのお兄さんが帰ってきてるらしいから父さんは先に帰ってて!」


(ジャンのお兄さんドンは冒険者だ。名前はあれだけど、いろんな依頼をこなして村の皆にお土産を買ってくれる優しいお兄さんだ。)


「あと父さん。帰ってその人にポーション飲ませてあげなよ?もちろん父さんの負担で!」


「お、おう分かった。 けど晩飯までには帰ってこいよー」


「分かったー!・・・たぶん」


(晩ご飯までかぁ、ドン兄さんと話すのは楽しすぎて時間を忘れるからなぁ なんとなるか!)


「たぶんって・・・。あ、そうだジン!ドンのとこに行くならこれ持ってけ!」


そう言って父さんが腰に巻いてあるポーチから激辛リンゴをボクに向かって投げてきた。

ドンはこの激辛リンゴがなぜか好きなのだ。・・・ボクには理解できないけど。


「わかったー!忘れなければねー!」


ボクは投げられた来た激辛リンゴをキャッチして腰に巻いてある父さんと同じポーチにいれた。


「忘れなければっておい!さっきから妙に不安になる一言を付け足すなー!」




(うわぁ。話してたらつい面白くなって気がついたら晩ご飯の時間に遅れちゃったよ。怒られるかなぁ)


そうボクは遅れてしまった。晩ご飯の時間に、父さんはいつも言ってることがあるそれは「時間を守るのは大切なこと」 だ。

時間に厳しい父さんのことだ。

怒るに違いないと、ボクはそう思った。


家に近づくと何やら話し声が聞こえてきた。


「じゃあ、あそこで倒れてたのは・・・」


「はい、お恥ずかしながら、旅の途中で食料を尽きてしまって」


旅 その言葉を聞いてボクは勢いよく家に入っていき大声で叫んだ。


「旅!?」


「うお!ジンお前いつから!・・・というかもう晩飯の時間過ぎてるぞ!」


父さんが何かを言ってるがボクは今そんなことよりも気になることがあった。


「お兄さん旅してるの!?」


そう、ボクはお兄さんが旅をしていることが気になったのだ。 なぜならボクはいつか旅に出たいからだ。

けどいけない・・・ だから僕は旅をしている人からいろんな話を聞いている。


「あ、ああ、そうだが・・・君は私を見つけてくれた子だね。 ポロロさんから聞いたよ。どうもありがとう」


ポロロって言うのは僕の父さんの名前だ。かわいい名前だけど昔はA級冒険者「道化弓」って言われていた凄い人だ。 まぁ、バカだけどね


「ジン、この人は世界中を旅しているハヤテさんだ。いわゆる旅人だな!」


「ねぇねぇ!ハヤテさん旅人なら色んなとこ行ってるんだよね!」


「うん、そうだよ」


「それじゃあさ、それじゃあさ」


「おいおい、ジン 今さっき目が覚めたところなんだからもう少し休ませてやれ。それでジン、ちゃんと頼んだものは渡してくれたんだろうな?」


ギクッ! ボクは父さんに頼まれていたことを忘れてしまった。 

怒られると思うけどちゃんと謝ろうと、ボクはそう思い父さんに謝った


「あははー・・・ごめん父さん」


「はぁ~、まあいい それじゃ俺が直接渡してくるか。

すまんなハヤテさん。少しこいつの相手してやっといてくれ」


「大丈夫ですよ」


「それじゃあ行ってくるよ」


と、父さんはそう言ってドン兄さんのところに行った。


「ねぇ!ハヤテさんは旅をしているんだよね?」


ボクはハヤテさんに旅のことについて聞くことにした。


「そうだよ」


「なんで旅してるの? 楽しいから?」


「もちろん。楽しくなきゃこんなに長く続けてられないよ。 でもね、それだけじゃないんだよ」


ハヤテさんはボクに意味ありげな顔でそう言った。 ボクは気になったからハヤテさんに聞くことにした。


「他にもあるの?」


「旅には・・・感動があるんだ」


「感動? 旅をしてて感動することがあるの?」


「人はみな誰しもが物語を持っている。


私は行く先々でそれを見るのが好きでね。


ある所には、恋をした男の子がいた。

それは平凡なことかもしれないけれど。

そこにはよくある話、だけどもとっても心温まる素敵な物語があった。


またある所には、病気と戦う少女がいた。

日々体を病に蝕まれつつも、誰かのことを考えて生きて。そしてそれが奇跡を起こしたりもした。


そう言った物語を見てると、私まで幸せな気持ちになってくるんだ。


人だけじゃない。


色んな国や、建物、道具、さらには自然まで。

ありとあらゆるものに、物語があり、それを見ていくことは私の生きがいと言ってもいいだろうね。」


「ハヤテさん、饒舌だね。 そんなに旅が好きなんだ」


ボクは内心、びっくりしていた。 あまり喋らないハヤテさんが、旅についてになるとこんなになるなんて


「そりゃあ、大好きさ! もしかして君も旅に興味があるのかい?」


「興味はもちろんあるよ!いろんな人と出会っては別れ、また出会う。そうやって成長しながら

世界を周りたいよ!」


「うんうん、君のその気持ちはよく分かるよ」


「世界を周りたいけど・・ボクはいけないよ・・・」


「どうして?」


「だって、父さん達に迷惑はかけたくないんだ。 それにボクはまだ12歳だから成人してないよ

だから・・・駄目だよ」


そう、ボクは行けない。 成人である15歳ならまだしも、ボクは12歳だからだ


「大丈夫だよ。 ご両親もきっと理解してくれるさ」


「だって・・・・旅というのはね、とても素晴らしいものなんだよ!

こんな素晴らしいものに、自ら飛び込もうとしている君を止めることなんて、誰にも出来ないさ!」


ハヤテはジンにそう言って、旅へと出るきっかけ与えた。 これが後にどういうことが起きるか誰にもわからない


「止めることは誰にも出来ない・・・か。うん、今日父さんに言ってみるよ!」


ボクは決意した、旅に出ることを・・・


「うん、そうするといいよ」


「ただいまー」


「あ、ちょうど帰ってきたみたいだね」


そう言ってハヤテさんは、ボクの背中を軽く押した。


「父さんおかえり! 父さん聞いて!実は・・・・・」






あの日、ハヤテさんから話を聞いた日から3年。

僕は15歳となり、大人と認められるようになった。


そして僕は、旅に出た。


この広い世界を周る、旅へと。









今回もまた会話ばかりですみません

小説を書くのはやはり難しいですね。 もっと頑張っていきたいと思います。


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