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顧問
「そう言えばさ、顧問どうしたの?堅物先輩」
「堅物って…………まあいい。えっとな、そこの陰でこそこそしているのが顧問………」
カーテンの裏側に居る人ですか?あの人…………教頭ですよね。
「なんで教頭に頼めるの?!」
「暇そうだったから」
暇そうな教頭先生と云う立場。僕は知っていますよ。指導員という道を突き進む、校長の補佐員です。格好いいですよね、天皇の役割みたいに隠れている重要な役割。………というかですね、知ろうとしないんですよね、世の皆。それが少数の人の知識だけという固定観念を作り上げていると思うんですよ………。




