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 僕は船で揺られていました。木製の十字架に磔られて流されているのですよ。島流しが思い浮かぶのは何故でしょうか?目下、そうなっているからです。

 「夢だと良いんですがね………」

 揺さぶられ方が変だと気が付く僕は、目を閉じます。開けた瞬間、そこは天井でした。僕の部屋です。隣で藤崎さんが揺すってくれています。

 「遅れるよー。遅れるよー」

 棒読みですね。

 壁に掛けられた時計を見ます。

 『7:30』

 まずいですよ、これはまずいですよ。

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