62/115
食卓
「いつも美味しいです」
「それは何よりじゃ」
じい様、藤崎さんと意気投合しているんですか?何故ですか?悪い人ではないのは誰でも知っているんですよ。最近の話ですけど。
僕はスープを啜ると、一息。
「ごちそうさまでした…………」
「もういいのか?」
僕はこれ以上食べれませんよ。いくら来客の人が来なかった分を食べさせるなんて、外道の極みですよ。
「それでは………私も………」
じい様が宿屋の人の様に、お楽しみになられてましたねと言われますから。こんな勘違いをされるような行為は控えてほしいんですよね………。ですが、偶然………それではって云いましたか?




