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出おち要員
公園の前を、何時ものように歩いていた。
それは何気ない風景に、一時の変化と笑いを作り上げるのだった。
「ねぇ、おぶってよ」
グズらないで下さい。僕はそこまで順応能力ないですから。それに、目の前の変態が邪魔です。
「待っていたぞ!しょ…………」
眼前に、パンツを被った変態が居た気もしましたが、気のせいでしょう。僕は穴の上を飛び越えます。こんな大穴が道に空いていては歩きづらいです。自治団体に訴えてみたいですね。
「よっ………まってー!」
「僕は嫌ですよ。飛び越えてくださいな」
グズグズしている藤崎さん。何なんでしょうね。




