前へ目次 次へ PR 51/115 帰投 「これで………」 僕は一礼してドアを閉めようとした。 「これはこれは………どこに行くんだ?」 ご老体で何をしているんですか?ギチギチとしなっている、その手を退かしてくれません?僕は教室に………。 「次は私が授業だ」 そうでしたか。僕は運びませんよ? 「この………ノートを!」 ドスンッ、と大きな音を立てて掌に乗る。教室までこれを運ぶのは無理があるのでは………と、そんなことないですね。僕は運ばざるを得ませんでした。