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藤咲雅
僕は遅刻ギリギリで間に合った。
「これで遅刻は免れて、僕はハッピー」
そこに藤咲さんがやって来た。僕が気に掛けていた人物ですね。
「大丈夫だった?あの人たちはあんな人だけど、悪い人じゃないから」
僕は彼女が不思議だった。ホントに同い年でしょうか?知っている様に思えますね。この学校のありとあらゆる事を。
「それじゃあ、ここに来てくれるかな?」
藤咲さんは紙切れを置いて行く。その場から離れた彼女は何か含んだようなモノを言っていた気が。
それにしても、紙切れの内容は………。