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マニア
僕はマニアさんに出会いました。
「なには友あれ、久々に読んだら走りたくなってね」
「そうそう、俺はナニハトモアレを読んだんだけどな」
何を言っているのでしょうか。僕には難しく、何を話しているのか解りません。
「そうだっけ?」
「順番で読もうってことにしていたじゃないか」
そうか、僕は分かった。子供以下の言い争いに、如何にもメディアで叩かれそうな絵に描いた二人。
僕は遅れそうになっているのでは?そう、時間が知りたいが………。
「あの………時間って分かります?」
「えっとな………遅れる時間だね」
ありがとう。あなた方のお蔭で遅れそうです。ホントにありがとう。