前へ目次 次へ 10/115 帰路 僕は帰路に着いていました。初日からハードなハードルを跨ぎました。これは偉大なことです!僕は僕を誉めちぎり、栄誉ある賞を贈りたいです。それにしても、藤咲さんは補導されたのですか。 ………僕は、凡人です。平々凡々な人間なのです。しがない一般市民なのです。ブラックリストに載るような人間ではないのです。だから…………。 「藤咲さんを理解できそうもないのです」 僕はそれほどの力もなければ、逆にそれ以上もないのです。だから、手は貸せるだけ貸します。