後の事は頼む。
上司である黒山鋼心からの東京JEH支部での初の任務は東京JEH国家機関所属の
第13都隊長の葉山巽の調査だった。
黒山からの依頼の内容を聞いた諮問と南は少し黙り、「どういう事ですか?なんで都隊長がこの事件に関係しているんですか?」と南は黒山に問うと、黒山は「まあまて、今回の事件は少し複雑なんだ。それに今回の事件によってはJEH機関にも大きな影響が起きるからJEH機関にはなるべく極秘裏に動いてほしい」と複雑そうな顔で言った。
「それで、俺たちは葉山の何を掴めばいいんですか。」と諮問は黒山に問うと、
「そうだな、まずは奴の行動からなんでもいい、何か事件に関わる行動・施設を見つけてほしい。」と言った。
諮問は黒山に「わかりました」と言うと、黒山は
「わからない事は、今回のお前のパートナーの南になんでも聞いてくれ」と言うと、南は
「わかりましたけど黒山さんは何をするんですか?」と聞くと
「今日から俺はしばらくの間JEH機関を離れる。」と黒山は言うと南は「えっ!聞いてないですよ!」と少し驚くような感じで言った。「突然でな、まあ長くて半年は席をはずす事になるから。」と言うと、「まったくもう!」と少し怒りながら南は言った。「まあ、そういう事だから諮問、南、後の事は頼む。何かあったら連絡してくれ」というと黒山は立ち上がり、ハンガーにかけてある特殊資源警察の上着を取って肩にかけるように
持ちながら外にちょうど現れた黒い高級車の後部座席に乗り込んだ。諮問は「えっ!ちょっと」と言うもその車は東京JEH支部から離れて行った。
諮問の驚いた顔を観ながら南は「いつもあんな感じなんですよ。」と言うと。南は諮問に「さあ、私たちも始めますよ」と諮問の背中を軽く押しながら支部の中に押して行った。