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崩れ始める日常その7

このままでは…今度こそ殺される…!!


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

             シヌノは嫌だ!!


         アイツの仇すら取れないなんて嫌だ!!


「アァァァァァアアアアァァァァアアァァァァァアアァアアアアアアア!!!」

俺は衝撃のせいで後ろに飛ばされながら、本能で右手を前に伸ばす。そして壊されたカッターを強く思い浮かべながら…その瞬間俺の広げたての中に、カッターナイフが現れた。

「!?」

アノ男が驚愕し、少し動きを止める。俺は今起きてる現象に確かに驚きながら、この瞬間を逃すわけには行かなかった。

「シッ!!」

俺は一気に走りこみ、カッターで切りつける。だが、男はまるで滑るように後ろに回避する。

「くっ」

俺はカッターをなげ、今度は確実に当たり、そして必ず刺さる事をイメージしてカッターの刃をイメージした。その瞬間カッターの刃が目の前に、もといいさっきと同じ距離で(・・・・・・・・・)現れた。

「!」

目の前に現れた刃は下に向けて落下し地面に突き刺さった。

「!?」

また男が、驚愕する気配。そしてカッターが肩に刺さり今度こそその動きを確かに止め、肩からカッターを抜こうとし始めた。

俺は加速された思考で今起きた2つの現象について考え始めた。

(今何が起きたんだ?まず一回目。カッターの事を強く考えたら、目の前に現れた。そして二回目。この時は刃だけが現れた。もしかしてカッターなら何でも呼び出せるのか?いやもと言い創り出す事が出来る(・・・・・・・・・)のでは?じゃあ生み出す場所は?同じところなのか?それとも場所を動かせるのか?…試す価値は…ある!!)

俺はカッターの刃を考え、そして手の指と指の間に創り出す事をイメージした。

すると右手の広げた指と指の間に、4本のカッターの刃が現れる。

(やはり出せるポイントは動かせる!)

俺は刃が落ちるより先に指で挟み、カッターを抜いて再び銃をこちらに向けようとしている男に、カッターを投げつける。回転する刃たちは男の体を引き裂きながら、男の後ろに流れてゆく。そしてまた男は動きを止める。

(なら次はカッター以外を創り出せるかだ。)

俺は今度は左手のすぐそこに、男の持っている拳銃が現れるさまを強く思い描く。だが何もそこには現れない。

(どうやらカッターナイフ以外は俺は創り出せないらしい。ならその形状は自由に変えられるのか?)

俺は円形のカッターの刃を男の頭の上にイメージする。そして現れた刃の形はカッターナイフの刃をそのまま円形に変形させたような形だった。その刃は男の肩に真直ぐに落ちる。その刃は男の肩に深く突き刺さる。

(求めた答えは全部そろった。ならこいつは)

「もう無用だ。」

俺は肩を貫かれ、膝をついた男に向けて左右の手を向けて、大小様々のカッターの刃が男の上から降り注ぎ、更に男の下の床からさまざまのサイズの刃が生え、男を貫く様を思い浮かべた。

「終わりだ…」

自分の声とは思えない程、凍てつく冷たさと、コノ男の全てを否定する、死神のような声が俺の口から放たれた。そして…目の前の男の人生はここで終わった。


          「…………終わった……………」


俺はゆっくりとため息をついた。

すると次の瞬間目の前の男が行き成り、砂になって消えた。

「な!?」

おれは訳も分からず、砂となって崩れゆく男をただ眺めた。

そのとき


「ふーん、やっぱりあの時に広人は『ルール・バランサー』になっていたんだ。」


と言う懐かしい声が後ろから聞こえた。

俺はその声がする方に振り返りその顔を目に収めた。そして俺はその顔を認識した瞬間俺は呆然とした顔で涙を流した。


         その顔は間違いようがなくアイツだった。


「…せ……な………?」

アイツ…闇長やみやが 聖菜せなは俺の顔を見て微笑んだ。

「久しぶりだね、ヒロ。」

久しぶりに見た聖菜の姿は、2年の歳月も確かに成長していて、少し背が伸びていた。

聖菜は黒い真新しいローブを着ていた。その服はあの男の服にどこか似ていた。

聖菜は俺にゆっくりと近ずくと俺に抱き着いてきた。

「会い…たかった……会いたかったよ広人………。」

聖菜は俺の胸に顔を押し付けながら、くぐもった声でそう言った。

「あぁ。俺もだよ。」

俺は聖菜の頭に手を回し、その存在を確かめる様に、強く強く抱きしめた。

そして俺は急な疲れを感じそのまま意識を手放してしまった。






「おわっと!」

いきなりヒロが後ろに倒れ、私は体を引っ張られヒロの上に倒れこんだ。

あたしはゆっくりと上を向いてヒロの顔見た。

髪は真っ白に染まり瞳は左目が紅く染まって(・・・・・・・・・)しまった顔を見ても、見間違えようがなくあたしはこの人が広人だと分かった。

「ヒロ…」

あたしはヒロの頬に手を当て起き上がった。

「さて、ヒロを保健室に連れて行きますかぁ。」

あたしはヒロを抱え、保健室に向かった。

急展開!

作者より…

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