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崩れ始める日常その6

俺は会議室からから出ると、4人の前に卒業生たちが残していった刀剣を山積みに置いた。

「この中から、自分に合った剣を見つけたら体操着に着替えて、401教室に来い。あぁ着替えは更衣室に行って来い。」

そう言って俺はロッカーから着替えを取出し、更衣室に向かった………。


赤梨高校 401教室


俺は後天性のアルビノだ。原因は記憶が消えた時に、病院で暴走。その結果1年1ヶ月に及ぶ、幽閉によって正気を取り戻したときにはアルビノの出来上がりという訳である。さらには、左目の変色。これについては原因不明と言われている。

結果アルビノのせいで直射日光に弱くなってしまった。それゆえ現在この教室、またの名を殺劇教室と呼ばれる内の部活で借りている部屋で、俺はジャージを前を開けて羽織り下ジャージを履いてた。

「ん?来たか…」

俺は教室の黒板の前に陣取っていたのだが、反対側にあるドアに人影が現れれた。

しかしその人影には、先までの4人ましてや同じ部の仲間とは全く違う気配がする。俺は自作の木刀を構え、警戒する。

そして、ドアが横にスライドして人が入ってきた。

「!!」

入ってきた人は黒いボロボロのフード付きマントを着ており、そのフードで顔が見えなくなっていた。そして、その服装と気配に覚えがあった…

    アノ日アノ時

         アイツトオレガ居タ

                 教室に入ッテキタ

                        オレノ記憶ヲ奪ッタ


            アイツノ事ヲ殺シタ!!


               アノ男ダ!!


「ぐ…」

俺は急に襲ってきた頭痛のせいでうめき声を上げて、膝をついてしまった。だが奴に対する俺の中の恨みは消えない!!

「……ない…」

俺は殺気を出しながら、立ち上がった。

「…ま……さない…お前は…許さない………お前は許さない!!」

俺は木刀を腰だめに構えながら、全力で接近し、一気に振り切る。

「ゼェェエイィィイイィヤァァァアアアアアアアアア!!」

確実に当たれば、内臓をズタズタにできるほどの力を注いで、奴の腹に対して水平に振るう。が…

無造作に上げられた右手に持たれた、アノ拳銃に阻まれた。

「なら!」

一瞬剣を引き、バットの様に振って拳銃の銃口に当てる。この一撃なら、この程度の銃など拉げるはずだった。なのに…またしても俺の予想は外れ、十分にインパクトが伝わったにもかかわらず拳銃は無傷で、更に引き金を引かれ、剣を砕かれてしまった。

「だったら、素手で殴ればいいだけだ!!」

俺は剣を砕かれた時に生まれた衝撃に逆らわずに、体を左側に回しながら、右手の拳をぶち当てる!

「オォォオオオオオオオオオオオ!!」

獣のような声を上げながら、回避できない男の頭を殴る。

「ガスっ」っと言う音を立てながら、頭に拳はめり込み、男を教室の外へと吹き飛ばす!

「ラァァァァアアアアアアアア!!」

廊下の壁に当たった男は、素早く右にそれ、俺の追撃を回避した。そのまま銃をこちらに構え10mほどの距離から、乱射してくる。だが…

「中らねえよ!」

俺はサバゲーを散々やっているため、弾道を手に取るようにわかる。それだけでは弾は避けられなかっただろう。悪いが俺はSクラスに所属するだけのことあって、弾を回避する事ができる。

だが攻めるための武器が無くなったのも、また事実。

どうすればいい?何か…何か…何か無いのか……。俺は回避しながらポケットを探る。そしてジャージのポケットを漁った時に固い何かに手が当たる。この感触は?プラスチック?金属?間違いない…これはアノ日から、この日のためにずっと持ていたもの。間違いない…あの時切りかかろうとしたときに使った………カッターナイフだ。

「使うしかない!!」

俺はポケットからカッターを取出し、走りこむ。

「喰らえ!!」

拳銃を使わせないために、カッターで近距離戦に臨む。

男は少しでも有利に事を運ぶために、距離を取ろうとする。

「逃がすか!」

俺は逃がさず追いすがった。そしてついに、カッターを撃たれ、壊されッてしまった。

このままでは…


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