崩れ始める日常その4
ドアを開けると教室一つ分の部屋に高級感あふれるシックな木製で作られた、縦に高く奥行きが浅い二段のガラス窓の棚に赤いクッションで支えられたさまざまの形状の木製の刀剣たち|(それぞれ持ち主が自作したもの。)が並んで置かれていた。更に教室の黒板の近い方には会議やミーティングができる仕切られた部屋がある。しかも会議室とこっち側にはウォーターサーバーとコーヒーサーバーが置かれていた。最後に棚の横には黒塗装のステンレス製の縦型ロッカーが30個程並べられていた。そして会議スペースの扉が開き、
「おぉ、ちょうど良い所に来たな。ちょっと広人の実力を見せてやってくれんか?」
部室のドアを開けたタイミングで声をかけてきた岩男のような男…竹司 禎也先輩である。ちなみにこの先輩は、我が部の一様部長様である。弱いけどね(笑)。
「おい、今何かひどいこと考えなっかたか?」
「気のせいです。」
チっ、気付いたか。無駄に脳筋のくせに。
「で何用ですか?」
俺はロッカーに鞄を入れると部長に向き直った。部長はニヤリと笑うと
「新入生がな。なんと内に仮入部に来たのだよ!」
とのたまった。
「で?俺に何用で?」
俺はまた返す。
「仮入部員たちの実力を知らべるために、手合わせをしてやってほしい。」
「だが断る。」
そう言いながら隣の棚に向かおうとした。が…
「ガリガ〇君一本でどうだ?」
と会長が言ってきた。実は俺はガリガ○君が好物だったりするのだが、一本だは少ない。何人来たかは知らないが、最低でも
「四本なら受けます。」
と返した。
「よし、交渉成立だ。」
俺と部長は握手した。
「ところで新人の数は何人ですか?」
俺は棚の二段目に入れていた、俺が作った1m30㎝の片刃の木刀を出し、テニスのグリップを巻いた柄を握り、感触を確かめながら聞いた。
「聞いて驚くな、4人だ!」
「おぉ、仮入部初日にしては多いな。」
「だろだろ。」
しかし面倒だ。そう思いながら会議室に入る。会議室の内装は黒いテーブルと黒い大きいソファーが置いてある。
そこには1人の男子と3人の女子がソファーに座っていた。