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崩れ始める日常その3

今回長いZE☆

そこには人の自転車を勝手に出して後部座席に跨った鈴花が空を見ながら呆けていた。俺はいつもの事なのだが一様聞いてみる事にした。

「お前、何故に人の自転車を出してすでに、後部座席に座っているんだ?」

「いつもどーりの回答。それより早く早くぅ。遅刻するよ~。」

上を向きながら自転車のサドルをバシバシと叩いて乗るように催促してくる。

「はぁ~。わーったよ。」

そう言って俺はため息をもう一度つきながら自転車に跨った。

「ちゃんと捕まれよ~。」

「なんかニアンスが酷い様な…」

「知らん。」

そう言って俺は鈴花がちゃんと肩にしがみ付いたのを確認しペダルに足を乗せると軽く後ろを向くと

「飛ばすぞ。」

と言い一気に漕ぎ出した。

言い忘れていたが俺の自転車はマウンテンバイクで、左右にギアが付いている。現在ギアは左一右一の一番軽いギアである。

「イッケー!」

と鈴花が言うと同時にギアを上げ始める。

「1‐2…3…4…左ギア変更2―3…4…再変換3-4…5…ハイギア!!」

左右ともに最高ギアに突入した瞬間今までの加速に加え更に加速していく。たぶんそろそろ時速20kを超えると思う。

一気に大道路に出るとギアを下げながらドリフトしてカーブを速度をあまり落とさずに曲がりきる。そして曲がり切ったところで素早く再加速してギアを上げ直し車道の真ん中を突っ切る。現在時速30kオーバー。はい自転車の速度じゃないね(笑)。

目の前の信号が黄色になった。そんじゃあ

「更に飛ばすか!」

「オー!」

鈴花が左手を上げて答える。そして一気に今までを超える速度で交差点を超える。

「オオオオオラァァァァアアアアア!!」

自転車から煙が出るほど激しいドリフトで2つ目の交差点を右に曲がると加速を再開する。すると先に、手前が少し盛り上がった下り坂が見える。

「今日も飛ぶぞ鈴花!」

「オオヨ!!」

耳元で威勢良い返事を聞きながら加速していく。その時速40kオーバー。

「I can fly!!」

「フラーイ!」

俺と鈴花が声を張り上げると自転車の車体が空を飛んだ。

「ヤッホオオオオオオオオオオオ!!」

「いぇーーーーイ!!」

俺と鈴花はいつもどうり歓声を上げながら坂道を飛んだまま落ちていく。そして20mほど飛んだ所で地面に着地すると同時にまたペダルを漕ぎ出す。

「あとちょっとで赤梨高校につくぞ。」

「了解。」

俺は速度落としながら校門をくぐった。そして

「あ、広人さんだ」「ほんとだー広人さんがいる~」「やっぱ鈴花もいるよ」「何よ毎日毎日広人さんとイチャイチャしおって…許せん!」

とまあ何時もの言葉を頂きながら自転車を止め教室に向かうことにした。


赤梨高校2-S教室にて


赤梨高校には11クラス存在し始まりからABCDEFGHIJSと存在する。総合成績順で行くとABSCDEFGHIJの順番でSクラスを抜くと綺麗な成績順になるのだが、Sクラスと言う異端のクラスが存在する。まぁこのSクラスが俺のいるクラスなのだが(鈴花はAクラス)他のクラスが成績順なのに対し、このSクラスはチートともいえる身体能力や特異的な問題児が集まるクラスである。そうなのだが…

「おい、今日もずいぶんカオスだな。あぁ!!」

教室に入るなりトイレットペーパーが目の前を通り過ぎ、更にバカみたいに(実際バカなのだが)走り去る同い年の友人。そしてそれを挑発する同い年の女子。さらにその奥にはクラスメイトが集まってそれぞれ応援しているとなれば、これをカオスと言わずしてなんという?

そして俺が声を張り上げると、皆一様に錆びた音を立てながらこちらを向く。そして…

『テヘッ☆』

ブチ

なにかが俺の頭の中で切れた音がした。

「よーしお前ら纏めて掛かって来い?みんなボコしてスクラップ工場に連れてってやろう。」

俺はとてもとても爽やかな笑顔で皆を見渡した。

『ギャァァァァァアアア!!』


しばしカット…


とまぁ現在は放課後である。えっなに?カットしすぎ?馬鹿野郎、授業風景なんて内のクラスには存在しない!今日だって皆さん仲良くボコボコにされてスクラップ工場に運んでやったんだから。結果一人で3時間目まで授業受けてやったよ。あぁ怠かった。

とまぁ今は部活に向かうところである。

「今日はチャンバラ部だっけな?」

俺は現在二つの部を兼部している。チャンバラ部とサバゲー同好会を兼部して、どちらも部活内最高位の力を持っている。もはやチートだなw。

そしてチャンバラ部の部室に付くと

「入りまーす」

と間抜けた声でドアを開けた…

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