神界その1
??? ?月?日 ?:??
「ここは?」
目を開いた俺の周りに広がっていたのは……
「何もねぇな…」
そう、なにも広がっていなかった。周りに広がっていたのはただただ白い世界だった。
(ここまで何もないとなんか落ち着くな。)
俺は白い世界でゆっくりと深呼吸した。うんここどこかなw。
なんか起きた行き成り真っ白とか笑う以外何があるのww。てかマジここどこだよ。えっ何?キャラが少し崩れた?ほっとけw。
「……落ち着くかい?切崎 広人君。」
「!誰だ!!」
俺は勢い良く後ろを振り返る。
そこに立ってていたのは……白いTシャツにジーンズ。それに灰色に金の装飾が施された上着を着た、長い髪をした金の紙を持った、同い年ぐらいの美少女だった。
「わたし?」
彼女は顎に人差し指を当てながら首をかしげながら考え始めた。
「うーん……あぁ、神様だったねぇ」
「……」
俺は痛いものを見る目でそいつを眺める。やべちょっと引いちゃった。
「な、なによその残念そうな人を見る目ぇ……」
「いやだってなぁ…残念だろ。自分の事いきなり神様とか、その辺の厨ニ病にもいないぞ…。」
俺はじりじりと、後ろに下がりながら答えた。
「むー…なにさぁ…」
そいつは頬を膨らませると、じりじりと寄ってくる。
「おい、こっち来るな痛いの。」
俺はさらに後ろに下がる。
「うー…下がんないでよ…」
また寄ってくる。
「来るな」
俺は今度は後ろに飛んだ。
「…」
飛んできた。
「…走るか。」
俺は後ろに向けて走り出した。
「まてーーーー!!」
走って追ってきた。
「…」
俺は無言で走り抜ける。
「待てーーー」
「…」
「まってぇーーー」
「…」
「…〈待て〉」
ガク…
(なに!体が動かないだと!?)
まるで少女の【言葉】に反応したように止まった。
(この感覚…何処かで……)
「やっと止まった~」
少女が俺の前に飛んで来た(・・・・・)。
「おい…」