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ブレーン×ワールド  作者: ミルシティ
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第四章 ――狂戦士(バーサーカー)舞う―― ⑰

 沢村は腰を落とし、脇構えしていたデストロイドを逆手に持ち替えると、切っ先を背後へと向け、左手で柄を握りしめる動作を行う。その構えはまるで『抜刀』そして沢村は左手で柄を握りしめたまま居合い斬りの様に勢いよくデストロイドを引き抜いた。


「くっ!」


 既に沢村の間合いに到達していた真白は瞬時に身体を後方へ仰け反らせ、沢村が放った居合い斬りを回避―― 空振りをした沢村は勢い余って身体を回転させる。


「よく避けたぞ真白!」

 沢村のカウンター攻撃に気付いていた圭介が、間合いに入る寸前で真白にブレーキを掛けていた事が功を奏した。だが、その直後――

「え!?」

 真上から真白の頭上に向けて振り下ろされるデストロイド。その時、圭介は一体何が起きたのか理解出来なかった。


 やられた――


 完全に意表をつかれた圭介は回避行動を真白に伝える事すら出来ない。アイヴィジョンに映し出される『Danger』という赤い警告文字―― 

 その文字が示す様に、直撃は致命傷だという事を圭介は瞬時に理解した。しかし、なすすべが無い圭介は思わず両の目を瞑った。

 絶体絶命を悟った圭介の耳へ届く金属同士がぶつかり合う衝突音。恐る恐る目を開けた圭介の瞳に映し出されたのは、振り下ろされたデストロイを防ぐレーヴァテインだった。


「真白……」


 ――マスター、まだです! もう『一太刀』きます!


「え!?」


 真白の声が頭の中に鳴り響いたその時、沢村の右手に握りしめられている『モノ』を見て、圭介は慌てふためく。


「――!?」


 沢村の右手に握られる『もう一本』のデストロイド。危機を察知した圭介は、真白の両翼を勢い良く前方へ羽ばたかせ、その推進力を利用して後方へ移動。沢村の斬撃を回避させた。

 ――な、なんでアイツの兵器増えてるんだよ!? 

 ――解析によると、あの兵器は分離も可能の様です。先程巨大化させたのは、兵器を分離した状態の質量を得る為と推測されます。


「実戦で我の両腕に二本のデストロイドを装備させたのは貴様が初めてだ、白の狂戦士よ。フフフ……この闘い、真に甘美なり!」


 距離を取って真田の出方を伺う圭介。


 マジでヤバかった……。真白が反応してくれたからよかったものの、まともに喰らってたら終わりだった。


 ――マスター、落ち着いて下さい。回避行動は私が担当します。マスターは攻撃に集中を。   

 ――攻撃に……。


 真白の言葉を受けて圭介は気付いた。

 目の前や周囲で展開する戦闘はゲームでは無い―― 

 目に映る全てが紛れもない現実なのだ。それを再確認した圭介の目に鋭さが帯びた。


 そうだ……これは遊びなんかじゃない。俺が判断を誤れば、真白を傷つけてしまう……。落ち着くなんて悠長な事言ってられない! もっと、もっと神経を研ぎ澄ますんだ!


 精悍さが増した顔つきで沢村を見据える圭介は大きく深呼吸する。


「いい表情だ勇敢なる地球の戦士よ。その心意気に応え、全身全霊をもって貴様等を討つ!」

 沢村は身体を捻り、二本のデストロイドを背面へフィードバックさせる。

「はぁああああ!」

 すると、まるで野球の打者がスイングをするかの様に二本のデストロイドを思い切り振る沢村。その直後、真白は地面を蹴り、左側へ横っ飛びした。


「え!?」


 予期せぬ真白の回避行動に驚く圭介。次の瞬間、アスファルトに停まっている数台の車両が次々と真っ二つになり、大破した。


「な……何だ!?」


「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。


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