第四章 ――狂戦士(バーサーカー)舞う―― ⑬
「咲夜!」
「問題無い。歩を止めるな」
四本の光が冷静沈着な咲夜の頭上から降り注ぐ。それは襲いかかってきた簡易型兵士の頭部を真上から一直線に貫き、瞬時に消滅させた。
「ふむ、以前よりもレスポンスが格段にいい」
「凄い……。これが咲夜の兵器……」
四機のポッド、レイ・フォースが、行く手を阻む簡易型兵士を咲夜達に一切寄せ付ける事なく駆逐してゆく。
中央突破を有言実行させた咲夜は歩みを止め、アンダーフレームのメガネを左手の人差し指でクイッと上げる仕草をした。
「待たせたな」
「フフフ……流石はセブン最強と謳われるインフィニット。これだけの簡易型兵士をものともしないとは、素晴らしい戦力です」
「役に立たない出来損ないアイテムはもう弾切れか?」
「ええ。小細工が通じない相手という事は認めました」
「では貴様らに提案がある。これより我々は貴様らアーミーにワンメイクを宣言する。受けて立つ度胸はあるか?」
「なんと……有利な戦況を放棄して、あえてワンメイクを挑むか。それは面白い……いいだろう、受けて立とうではないか」
咲夜の予測通り、ワンメイクをすんなりと受け入れた沢村は、真白のレーヴァテインを超える巨大な剣を片腕でヒュンと振りかざし、空を斬る。
「白の狂戦士……。相手にとって不足は無い!」
桐谷は不敵な笑みを口元に浮かべながら、6機のポッドと共に咲夜の元へ移動した。
「サイキッカーとの戦闘は久しぶりですよ。存分に楽しませて頂きます」
ワンメイクバトル――同属能力者による戦いの火蓋が今まさに切って落とされようとしていた。
そんな緊迫した状況下に身を投じた圭介だったが、動揺する事もなく、冷静に視覚モニターを見ながら戦闘プランを練っていた。
コイツはさっきの藍沢よりも格段に強い。同じ手は通用しないな……。
視覚モニターに映し出されたのは、沢村に関する身体情報。二メートルの巨体に、タンクトップが悲鳴を上げる程の筋肉を搭載する沢村。その上、装備している兵器は圧倒的存在感を放つ巨大な剣。それらの要素が沢村の戦闘能力の高さを圭介に伝える。
――真白、まずは機動力を駆使してアイツの出方を伺おう。
――了解しました。
戦闘プランを固めた直後、視覚モニターに『WA-NINGU』と言う赤い文字の警告が突然表示された。
――マスター来ます!
「えっ!?」
圭介と真白の目の前に巨大な剣を振りかざした沢村が現れた。突然の奇襲攻撃に頭の中がホワイトアウトする圭介――沢村は凄まじい勢いで巨大な剣を真白の頭部目掛けて振り下ろした。
圭介の鼓膜をビリビリと揺らす金属の衝突音――沢村の強烈な斬撃を真白は間一髪レーヴァテインで防いだ。
「ま……真白!」
「大丈夫です。マスターの命令が無い場合の危機回避は、サポートシステムが作動します」
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