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ブレーン×ワールド  作者: ミルシティ
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第四章 ――狂戦士(バーサーカー)舞う―― ⑪

「花蓮ちゃん準備はいーい?」

「はい、よろしいですわよ」

「せぇーのぉー!」


 簡易型兵士に向けて攻撃を開始した姫と花蓮――それはまさに猛攻撃だった。


「ニャハハハハ! きんもちいー!」


 姫は重低音を響かせながらボニー&クライドを撃ちまくる。凄まじいスピードで乱射している様に見えるが、全ての弾丸は正確無比に簡易型兵士の頭部に命中している。


「凄い……」

「姫はセブントップクラスの銃使いだ。接近戦、遠距離狙撃共に超精密な射撃を完璧に行える」


 姫が次々に兵士を消滅させる中、一方の花蓮も光の弓矢を確実に命中させ、迫り来る兵士を消滅させていく。


「これは素晴らしいですわ……。以前のホーリーアローを遥かに凌駕する威力です」

 普段はおしとやかなお嬢キャラの花蓮が見せる勇ましい姿――そんな二人が織りなす銃と弓によるコンビネーション攻撃は、圭介に強い衝撃を与えた。

「姫も凄いけど、花蓮も凄い……。ヒーラーって、こんなにも戦えるのか……?」

「あぁ。本来ヒーラーの役割は、戦闘時においてサポート的か存在だが、花蓮は数少ないバトルヒーラーなのさ」

「戦うナースさん、て事か……」


 数百体出現した簡易型兵士だったが、既にその三分の一は消滅した。しかしながら、桐谷はこの状況を涼しげな表情で見つめていた。


「ふむ……」

「相当な高レベルの銃使いと弓使いだな。しかし、此処はカラーズではない。いつまでもつかな?」

 真田もまた桐谷と同様に涼しげな表情で冷静に分析をしてみせる。

「ええ。真田隊長のおっしゃる通りです。簡易型兵士を全て駆逐した頃には、あの二人は戦力として機能しないでしょう」

 そうしている間にも目減りしていく簡易型兵士だったが、圭介はある事に気付いた。

「……あれ?」

「どうした?」

「いや……花蓮はそうでもないんだけど。姫の攻撃さ、さっきまで一発であの人形を倒してたけど、今は一体倒すのに二発、三発って弾丸の数が増えてる様な……」

「よく気付いたな。兵器の動力源は自身が持つ生体エネルギーだ。あの弾丸や弓矢は圧縮されたエネルギーの塊……つまり生体エネルギーが底をつけば兵器は使用不可能に陥る。特に銃タイプの兵器は生体エネルギーの消費が著しく、地球の様なマナが少ない惑星では不向きなんだ」

「……え!? じゃあ、こんなに大量の敵を姫に攻撃させるのはマズくないか!?」

「フフフ……。まぁ、見ていろ」


 姫は心配する圭介をよそに、ハイペースで弾丸を撃ち出す。


「ん~、そろそろ威力が落ちてきたなぁ……。花蓮ちゃん、いつものお願ーい」

「了解ですわ。ハーベストアローいきますわよ!」

 花蓮は凛とした表情でホーリーアローの弦をギリギリと力強く引き、そして光の弓矢を簡易型兵士に向けて放った。その華麗なる射法は、足踏みから残心に至るまでの動作全てが見る者の心を奪う程美しい。

「これだけ沢山の養分がありますと、ヒーラーの私としては非常にありがたい事ですわ」

 放たれた光の矢は、右回りに大きく弧を描きながら、兵士の身体を次々と貫いてゆく。 

「……ん!?」

 しかしその時、圭介は妙な危機感を抱いた――ブーメランの様に戻ってくる光の矢の軌道上に姫がいる。

「うわっ! 姫、危ない!」

 光の弓矢は姫に向かって勢いよく飛んでいく。圭介が叫ぶ中、姫は左手に持つ拳銃の銃口を光の弓矢に向けた。

「はい、おっかえりーっと!」

 光の弓矢は銃口に吸い込まれた。「……くぅぅうう~。チャージ完了っ! サンキュー花蓮ちゃん!」

「どういたしまして。では張り切って参りましょう」

 

 姫は力強くアスファルトを蹴って真上へ飛び上がり、落下しながら簡易型兵士の群れに向けてボニー&クライドを構えた。


「第2ラウンド開始ー!」


 空中で猫の様に体をくねらせ、ボニー&クライドを四方八方へ連射する。その正確無比な狙撃は、全ての弾丸を兵士の頭部にヒットさせた。


「あれ? 弾丸の威力が復活してる……」

 被弾した兵士の群れは、序盤戦の様に一撃で消滅していく。

 まるで元気が顔から滲み出てくるほど活気づいた姫は、地上に着地してからも驚異的な身体能力でボニー&クライドを巧みに操り、次々に兵士を消滅させていく。

 銃口に吸い込まれた光の弓矢、そして復活した弾丸の威力。一連の出来事に圭介は困惑を隠せないでいた。

「ど、どうなってるんだよ……」

「花蓮が先程放った矢は、相手の生体エネルギーを吸収しながら攻撃出来る技、ハーベストアローだ。そして姫は吸収した生体エネルギーをボニー&クライドにチャージしたという訳さ。つまり、この二人がバディを組めば、マナの少ないブレーンにおいても多勢に対抗する事が可能だ。圭介、この鉄人形共は姫と花蓮に任せて、我々はあの二人を仕留めるぞ」


「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。


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