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ブレーン×ワールド  作者: ミルシティ
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第四章 ――狂戦士(バーサーカー)舞う―― ⑧

「圭介様、感謝致します。このホーリーアローは圭介様の真心そのもの……。大切に使わせていただきます」

「けーくんありがとう! このボニー&クライドで、カッコイいい所見せるからね!」


 三人は兵器を装備し、アーミー達と対峙する構えを見せた。そして――

「レーヴァテインの装備を確認――セーフティーモードを解除。これよりバーサーカーモードへの移行を開始します」

 まるで別人のような顔つきと口調に変わり、普段の柔らかな雰囲気から一変した真白は、冷徹な機械の様な雰囲気を纏っていた。そして、呪文の様な言葉を聞き取れない程の速さで呟き出すと、

「バーサーカーモードへの移行を完了。続いてマスターとのメルティリンクを開始します」

「咲夜、真白の奴どうしちゃったんだよ……」

「あれが真白の本来の姿だ」

「本来の……姿?」


 圭介が再び呪文の様な言葉を呟きだした真白を唖然として見つめていると、左手首に装着しているリングが、鮮やかな七色の光を放ち出した。


「え? えぇっ!? 何だよコレ!?」

「そのリングは真白とお前を思考連結状態にする為の媒体だ」

「それって、真白と繋がる……って事か?」

「そうだ。真白は完全戦闘特化型カラーズ人、バーサーカーなのさ」

「バー……サーカー?」

 圭介が呟くと同時に、真白が再び喋りだした。

「リンクス完了。羽鳥圭介をマスターと認識しました。身体制御の主導権をマスターへ譲渡、補正はこちらで行います」

「うおっ!?」

 視界に文字やマーキングが映し出された。圭介は網膜にモニターが焼き付いた様な不思議な感覚に戸惑いを見せる。

「今、お前の視界に映し出されているのは、真白に備わっている視覚情報アイヴィジョン。真白とリンクしている事によって、視覚をシェアしている状態だ。普段はセーフティーシステムによって、真白本人でもコントロール出来ない程の強大な力を制御している為、その力を使用するにはプレイヤーの存在が必要なのだ」

「プレイヤーって…………もしかして俺っ!?」

「うむ。そのリングは真白を遠隔操作する為のデバイス、ウェアラブルの機能も備えている」

「ちょ、ちょっと待ってくれ! それって俺が真白を動かすって事なのか!?」

「そうだ。バーサーカーモードへ移行した真白は自分の意思で戦う事は出来ない。戦闘を行うにはプレイヤーがマスターとなり、真白を操作して戦うのさ」

「で、でも俺なんかが操ったら、真白を怪我させちゃうかもしれないし……」

「大丈夫だ。戦闘時は真白のサポートもある。それにお前にはキング・オブ・ファイターズと言う名のもう一つの才能があるだろ?」

「いや……それはゲームの世界だし……」

「ウェアラブルによる思考遠隔操作は、ゲームよりも遥かに精度が高い。自分の身体の様に真白を動かす事が可能だ」

「だけど……」

「圭介、お前なら……いや、お前にしか出来ない事だ。自分が持つ才能を信じろ」


咲夜は力強く圭介を見つめる。その真剣な眼差しは、圭介の身体全体に熱い感情を駆け巡らせた――


「わかった……やるよ。やってやるぜ!」


 圭介に隠されていた真の能力を知ったアーミー達は、驚嘆の表情を露わにした。


「アルケミスアートは天にしか存在しない兵器錬成能力……あの従者がまさかそんな神がかりな能力を持っているとは……」

「怯むな、忍。確かに想定外の事態は発生した。だが、所詮は兵器を装備しただけの単なるカラーズセブンだ。我々アーミーに適うはずがない」

「しかし真田隊長……ぶっ!」

 不安げな表情を浮かべる桐谷の横っ面に、京香の強烈な張り手が炸裂する。

「なっ……」

「らしくないわね……ビビってんじゃないわよ! 真田っち、あの子はアタシがもらうわよ!」

 京香はそう言い放つと、首もとのネックレスを握りしめた。「久しぶりに楽しめそうじゃ~ん。あんまり早くイカないでねぇ……」


「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。


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