表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレーン×ワールド  作者: ミルシティ
7/88

第一章『未知との遭遇?』 ④

「じゃあね圭ちゃん。本当に大丈夫?」

「あぁ……部活頑張れよ」

 校舎の玄関で木葉と別れた後、スリッパに履き替えた圭介の足取りは重かった。

「ハァ……よりによって木葉に見られるなんて、最悪の日だ……」

 ため息を吐き出しながら階段を上る圭介の脳裏に、中学時代の『出来事』がフラッシュバックする。

 中学時代、圭介は不良少年達に『融資』と言う名の恐喝を受け続けていた。

 その理由は圭介の『家柄』にある。

 彼の両親は全国展開するファッションブランド店のオーナーで、家族は都内の一等地にある豪邸に住み、経済的にも非常に裕福だった。故に圭介が貰う小遣いもまた人並み外れていたのだ。

 その噂を嗅ぎつけた不良少年達は、彼に借金を要求し始めた。

 最初は『貸すだけなら』という軽い気持ちで借金に応じていたのだが、小さな火種はやがて瞬く間に燃え広がるもの、その後は次から次へと借金を申し込む不良少年達が増えていった。そしていつしか『羽鳥銀行』と呼ばれる様になり、歩くキャッシュディスペンサーと化してしまったのだ。

「ふぅ……一限目は数学だったっけ」

 教室へ辿り着いた圭介は窓際の自分の席に座ると、苦手な数学の教科書を机の上へ置いた。「そういえば、もう少しでテストかぁ。ハァ……」

 本日二度目の深いため息を吐き出すと、クラスメートの遠藤麻衣子が、クルリと巻いた髪をいじりながら圭介の前の席へ座った。


<続く>

「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。


ご意見、ご感想など遠慮なくお願いします。ブックマークや評価などしてもらえると喜びます。


ツイッター始めました。

https://twitter.com/millcity2020

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ