第三章【第9区―ナイン―】⑥
「そんな……同じカラーズ人同士で……」
「圭介、カラーズ人同士で争う事など何も珍しくはない。権力争い、派閥、思想の違い、エゴ……これらが引き金となり争う事は、地球や他ブレーンにおいても当たり前にある事だ」
圭介は表情を曇らせ、
「それは……確かにそうだけど」
「問題なのはカラーズ人同士が他ブレーンで争う事なんだ。カラーズの安全保安条約で、他ブレーンでの同種による闘争は禁じられている。特に保安官として常駐しているカラーズ人を核化させた場合の罪は重い。核破壊、つまり死刑を科せられる事もある」
「じゃあ、この核化した人達は保安官の可能性が高いって事か……」
「あぁ、まず間違いなく保安官だ。しかし、保安官を核化させられる程の攻撃力を持っているとなると、我々が持つ現状の戦闘力では……」
咲夜はそこで言葉を切ると、真白達をちらりと見た。それに気付いた姫が口を開いた。
「そうだね……。咲姉はともかく、今の僕らには太刀打ちできる術が無いからね」
「地球に滞在するカラーズ人は5区以上の保安官……。にもかかわらず核化まで追い込まれた経緯を見ると、相当の手練れと判断すべきだ。今後アナザーポイントの調査は私が単独で行う。安全が確認されるまでお前達はアナザーポイントへの出入りは控えた方が得策だ」
咲夜はソファから立ち上がった。「姫、花蓮、アナザーポイントで核を見つけた時の状況を詳しく聞きたい。後で私の部屋へ来てくれ」
「わかった」
「了解ですわ」
咲夜は二人の言葉に頷くと、今度は真白に向き直った。
「真白は少し自分の部屋で休んでいろ」
「うん……」
真白は咲夜の言葉に力無く頷いた。
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