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ブレーン×ワールド  作者: ミルシティ
33/88

第二章『アナザーポイント』⑬

「けーすけ、入ったよ」

「え……? どこに?」


 圭介は周囲を見渡す。しかし、どれだけ見ても視界に広がるのは先程と何も変わらない駐車場の風景だ。


「今、この『場』がアナザーポイントだ」

「いや、そんな事言われても……」

「圭介、今来た道を少し戻ってみろ」

「戻る?」

 咲夜にそう促された圭介は、恐る恐る歩いてきた道を戻り、大通りへ出た。


「……な、何で……? 人が……いない……」


 先程通った時、この大通りは確かに通行人で溢れていた。しかし、今は誰一人として歩いている者は居ない。街の喧騒すら聞こえない無音のゴーストタウンに迷いこんだ様な感覚を得た圭介は恐怖心に駆られ、足早に真白達が居る駐車場へ向かう。


「何だよコレ……誰もいないぞ」

「アナザーポイントの正体は『過ぎ去った空間』。現在、我々は時空の歪みから発生する空間の裂け目に入ったのさ」

「裂け目って……いや、全く訳わかんねーよ。何で人が居ないんだ?」

「過ぎ去った空間……つまりここは『過去』無機質の物体のみが存在する空間なのさ」

「過去って……マジかよ……」

 圭介は改めて周囲を見渡す。

「ブレーンによって差はあるが、どの星にもこの様なポイントは存在する。この空間は我々カラーズの保安官にとって、索敵調査を行う為の重要なファクターなのだよ」

「……つまり、ここは異空間みたいな場所って事?」

「そうだな。アナザーポイントに入る為には四色以上の『色覚』が必要となる」

「は……?」

「地球人は『三色型色覚』つまり赤、橙、黄、緑、青、藍、紫。この七色以外の赤外線や紫外線を認識する事は出来ない。しかし『五色型色覚』を持つ我々カラーズ人には、地球人に見えない色が識別出来る。アナザーポイントの入り口は見えない色で構成されている為、地球人には発見出来ない空間なのさ」

「凄いなそれ……。ん? って事は、つまり特殊な能力を使わなくても、この空間に入る事が出来るのか?」

「勿論だ。四色型色覚を持つ一部の鳥類や昆虫などが迷いこんでいる事は珍しくはない」

「じゃあ、オカルト雑誌に書かれてる、飛行機や人間が突然行方不明になって消息を絶つ……ってのも、アナザーポイントに迷いこんだ可能性があるって事なのか……」

「その通りだ」


 圭介が不思議な空間を興味津々に見渡していると、数分も経たない内に咲夜は駐車場に背を向け歩きだした。


「あれ? もう調査は終わりなのか?」

「あぁ、このポイントには『居ない』みたいだからな」

「居ないって……誰か探してるの?」

「カラーズから派遣された保安官、つまり同業者だ」

「え!? 他にもカラーズから来た異世界宇宙人がいるのか!?」

「当然だ。地球中に数え切れない程な」


 それを聞いた圭介が度肝を抜かれている時、『外』の駐車場では、慌てふためいている麻衣子の姿があった。


「あれぇ……おかしいな、羽鳥くんどこに行ったのよ……」


 まるで興信所の探偵の様に、絶妙な距離を保ちながら尾行していた麻衣子は、圭介達の姿を見失った事に疑問を感じていた。

「気づかれて物陰に隠れてるのかな……」

 駐車場内を隈無く探していると、大通りへ繋がる道の方向から声が聞こえた。


「よし! 次行ってみよー! と……その前に圭くん、コンビニで小腹満たさない?」

「わーい♪ けーすけ、真白お菓子食べたーい」

「ったく……お前ら本当に食ってばっかだな……」

  突如消えたかと思ったら、どこからか突然現れる圭介達に、麻衣子の頭の中は疑問付で溢れかえった。

「みんなで何してるのかしら……?」

「ブレーンワールド」の更新ペースは、新作執筆中のため今のところ分かりません。随時チェックしていただければ幸いです。


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